上肢(肩、肘、手など)

肘内障

高林 孝光
監修者 高林 孝光
肘内障

このコンテンツに辿り着いたあなたは「急に子供が腕をだらんと下げて動かさなくなった」 「手をつないで引っ張った瞬間に泣き出して、腕をかばっている」と焦っているのではないでしょうか?

お子様が突然腕を使わなくなると、ご家族の方は「骨折したのでは?」「脱臼?」と大変焦ってしまうかと思います。幼少期(主に1歳〜5歳頃)に頻発するこの症状は、多くの場合「肘内障(ちゅうないしょう)」と呼ばれる肘の亜脱臼(関節の靭帯が引っかかった状態)です。

肘内障は、専門的な手技で正しく整復すればほんの10秒程度で痛みが引き、元通り腕を動かせるようになるケガです。しかし、無理に動かそうとしたり、一晩放置してしまうと関節周囲に炎症が起き、戻りにくくなってしまうこともあります。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で初めてメディアで認められました。フジテレビ系列「ホンマでっか!?TV」では運動機能評論家として7回出演しています。大谷翔平選手がケガをした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。

ホンマでっか!?TV 2023年3月29日放送

さらに、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる!」(自由国民社)は共に20,000部を突破しており、他にも20冊以上の著作があり、数多くのメディアで紹介されています。産経新聞「サクラス」では令和8年8月号から健康コーナーの連載を受け持っています。

身長は伸びる!

本コンテンツでは、運動機能と解剖学のプロであるアスリートゴリラ鍼灸接骨院が、ご家庭でできる応急処置から見分け方チェック、当院での安全な整復プロセス、再発を防ぐ予防法まで詳しく解説いたします。なので、冷静になって読み進めて下さい。

肘内障とは

肘内障

肘内障(ちゅうないしょう)とは、主に5歳くらいまでのお子さんに多く見られる「肘の亜脱臼(関節が外れかけて引っかかった状態)」です。骨が折れているわけではなく、肘の輪状靭帯から橈骨頭が抜けかかっている状態を指します。

肘内障の受傷原因

肘内障を分かりやすく例えると、腕を引っ張った拍子に、肘の中で小さな部品がズレた状態だと思って下さい。

肘内障の応急処置

肘内障は、ご来院いただいて肘を正しく整復すれば、その場ですぐに回復することがほとんどですので、過剰に心配する必要はありません。応急処置はシンプルかつスピーディーに行うことが大切です。

  • 安静(Rest)
    腕を使わせないのが最優先です。痛がる側の腕をできるだけ動かさず、お子さんが楽な角度のまま(お腹のあたりで抱えるように)そっと支えてあげてください。無理に伸ばしたり、捻ったり、引っ張ったりすることは厳禁です。
  • 自己判断で動かさない
    肘内障ではなく「骨折」や「ひび」が入っている可能性もあるため、ご家庭で無理に治そう(整復しよう)と揉んだり引っ張ったりしないでください。

処置後、できるだけ早くアスリートゴリラ鍼灸接骨院にご来院ください。初期の適切な処置と専門的なアプローチが、その後の痛みや無駄な腫れ、不安を防ぐ最大のカギとなります。

肘内障の症状・特徴

肘内障には、他のケガと見分けるための非常に特徴的なサインがあります。

  • 腕をだらんと下げたまま動かそうとしない
    痛む方の腕を使わず、だらりと下げるか、もう片方の手でかばうように支えます。
  • 手のひらを「下」または「内側」に向けたまま固定する
    手のひらを上に向ける(前腕を外側にひねる)動作を極端に嫌がります。
  • バンザイや玩具を取る動作ができない
    腕を上に挙げたり、好きなおもちゃへ手を伸ばそうとしなくなります。
  • 触らなければ激しく泣かないことが多い
    じっとしている時は激しい痛みが引いていることが多く、腕を動かそうとした瞬間に激しく泣き出します。
  • 目立った腫れや変色(青あざ)がない
    骨折や脱臼とは異なり、見た目には腫れや赤み、強い変形が見られないのが特徴です。

肘内障の受診の目安(救急受診の目安)

受診の目安

出来ればその日のうちに受診してください。特に「腫れがある」「激しく痛がり続ける」「転んだ・ぶつけた後に腕を動かさない」「明らかな変形がある」場合は、肘内障ではなく骨折や打撲の可能性があるため、早急な受診が必要です。

※肘内障は、お子さんの手を急に引っ張った時や、寝返りで手を巻き込んだ時などに起こりやすいケガです。

直ちに救急相談や救急受診を考える目安

以下のような症状が見られる場合は、肘内障以外の緊急性の高い事態が疑われます。

  • 顔色が悪い、ぐったりしている
  • 何をしても激しく泣き続け、なだめられない
  • 手先が冷たくなっている、血色が悪い、しびれているように見える
  • 肘や肩に強い外傷・変形・明らかな腫れがある

お子さんの急な症状で判断に迷う場合は、子ども医療電話相談(#8000)で相談が可能です。 上記のような重篤なケースや当院の施術範疇外と判断した場合は、速やかに連携病院・専門医をご紹介いたします。

肘内障を1日放置するとどうなるのか?

「一晩寝れば治るかも」と放置してしまうのは危険です。肘内障を放置すると、以下のようなリスクが生じます。

  • 関節周囲の組織の炎症と腫れ
    靭帯が引っかかった状態が長く続くと、周囲の組織が圧迫されて炎症が起き、関節内に腫れや痛みが残りやすくなります。
  • 整復が難しくなる
    発症直後であれば数秒〜10秒程度で簡単に戻るものが、時間が経つと組織がむくみ、戻りにくくなったり強い痛みを伴ったりします。
  • 癖になりやすくなる(習慣化)
    靭帯が伸びた状態で放置されることで、肘内障を何度も繰り返す「再発体質」になりやすくなります。
  • お子様のストレス増大
    片手が使えない状態が続くため、精神的な負担や恐怖心が大きくなってしまいます。

変形や関節の固着を防ぎ、何よりお子様の苦痛を早く和らげるためにも、放置せず当日中の整復をおすすめします。

肘内障の整復方法

結論からお伝えすると、肘内障の整復(元に戻す操作)は適切な手技を行えば10秒くらいで終わります。痛みを最小限に抑え、素早く元に戻すのがプロの技術です。

肘内障の発症

肘内障は、手首を引っぱられた拍子に、肘の「輪状靭帯」から「橈骨頭」がすべり出て、靭帯が関節の中に挟まり込むことで発症します。

肘内障の整復を丁寧に行う(前腕回内時のクリック音を確認)

アスリートゴリラ鍼灸接骨院では、お子様に負担をかけないよう素早く整復を行います。肘関節をやさしく曲げながら、前腕(肘から下)を内側(回内)にゆっくりと適切に誘導します。この時、はまり込んだ靭帯が正しい位置に戻ると、「コクッ」という手ごたえ(クリック音・クリック感)が施術者の手に伝わります。これを確認できれば整復は成功です。

肘内障の整復確認(前腕回外・万歳が出来れば整復完了)

整復後、本当に正しく戻ったかどうかを運動機能を使って確認します(整復直後は怖がって泣いていることがありますが、5〜10分ほど経つと落ち着きます)。

  • 前腕の回外(手のひらを上に向ける)
    嫌がらずにスムーズに手のひらを返せるか確認します。当院では、お菓子を肘内障を起こした手で取ってくれるか最後に確認をしています。
  • バンザイ・おもちゃの受け渡し
    万歳のポーズでおもちゃを取ろうとしたり、両手で物を持ち上げることができれば、整復完了の明確なサインです。

肘内障のチェック方法

ご家庭でお子様の様子を観察する際は、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 手を急に引っ張った、あるいは寝返りで手を巻き込んだ後に泣き出した
  • 痛む方の腕をだらんと下げたまま、まったく動かそうとしない
  • おもちゃを渡しても、片方の手(健康な方の手)でしか受け取らない
  • 手のひらを「上」に向けようとすると痛がって嫌がる
  • 肘関節に見た目の腫れや青あざ、変形は見当たらない
  • 「バンザイして」と言っても、痛む側の腕が上がらない

※上記のチェック項目に1つでも当てはまる場合は、無理に動かさず、お早めにアスリートゴリラ鍼灸接骨院にご来院ください。

肘内障を改善するために特に注目すべき靭帯、骨、筋肉

肘内障

肘内障の病態を理解し、適切に対処するためには、肘関節を構成する以下の重要な構造に着目する必要があります。

【肘内障に関わる主な構造】
[ 骨 ] 橈骨頭(とうこっとう):輪状靭帯から抜けかかるボルトのような構造
[靭帯] 輪状靭帯(りんじょうじんたい):橈骨頭をバンドのように囲む組織
[筋肉] 上腕二頭筋(触れる筋肉) / 回外筋(深層にある触れない筋肉)

橈骨頭(とうこっとう)

前腕(肘から手首)にある2本の骨のうち、親指側にある骨(橈骨)の肘側の先端部分です。未発達な幼児期は橈骨頭の「くびれ」が浅く丸みが小さいため、引っ張られた際に靭帯から抜けやすい構造をしています。

輪状靭帯(りんじょうじんたい)

橈骨頭をぐるりとバンドのように巻きつけ、骨の位置を安定させている靭帯です。肘内障は、引っ張られた拍子にこの輪状靭帯が橈骨頭から外れて関節内に挟まることで起こります。

上腕二頭筋(じょうわんにとうきん:触れる筋肉)

力こぶを作る表面の筋肉です。肘を曲げたり、手のひらを上に向ける(回外)強い働きを持っています。肘内障が起きると、この筋肉が緊張して固定され、腕を外側にひねる動作ができなくなります。

回外筋(かいがいきん:触れない筋肉)

肘の奥深くにあり、外側からは直接触れることができない深層筋(インナーマッスル)です。橈骨と輪状靭帯に密着しており、前腕を外側にひねる運動を支えています。肘内障の際は回外筋の緊張も影響するため、整復後のケアにおいて非常に重要なポイントとなります。

当院が肘内障を改善するために行っていること

アスリートゴリラ鍼灸接骨院の内観

アスリートゴリラ鍼灸接骨院では、お子様に痛みの恐怖を与えない無駄のない施術と、再発を防ぐトータルケアを行っています。

安全・迅速な手技整復

経験豊富な施術者が、お子様の緊張を解きほぐしながら、数秒〜10秒程度で優しく確実に整復を行います。無理な力を加えずに痛みの少ないアプローチを行うため、お子様も安心して施術を受けられます。

電気療法・物理療法(状態に応じたアプローチ)

アスリートゴリラ鍼灸接骨院の医療機器

整復に時間がかかってしまっていたケースや、放置されたことで周囲の筋肉(上腕二頭筋や回外筋)に強い緊張、炎症が見られる場合は、お子様でも安心して受けられる低刺激な電気療法や微弱電流(マイクロカレント)を用いて、痛みの早期緩和と組織の修復を促進します。

再発予防指導

肘内障は一度起こすと、靭帯が緩みやすくなり、小学校入学前(6歳前後)までは再発を繰り返すことがあります。当院では保護者の方へ向けて、

  • つないだ手を引っ張る際の注意点
    基本的には、これが一番大事です。お子さんのお名前を呼んでから、つないだ手を引っ張ればほとんど抜けません。あとは、手首ではなく上腕や脇下を支えるなどがありますがお子さんのお名前を呼んでから、つないだ手を引っ張る習慣をつける事が大事です。
  • 着替えや遊具で遊ぶ際の体使いの注意点
  • ご家庭でできる万が一の際のチェックポイント をわかりやすくアドバイスさせていただきます。

肘内障に関するよくある質問(FAQ)

Q1.整復(はめ直す)とき、子供は相当痛がりますか?

A1.整復は一瞬(数秒〜10秒程度)で完了します。一瞬「コクッ」と戻る感覚があるため驚いて泣いてしまうお子様もいますが、痛みが長く続くことはありません。整復後はすぐに痛みが引き、笑顔で腕を動かせるようになります。

Q2.整復してもらった後、癖になりやすいと聞いて心配です。

A2.肘の骨や靭帯がしっかり発達する5〜6歳頃になれば自然と起こらなくなります。それまでの期間は、手を急に引っ張らない、手首を掴んで持ち上げないなどの注意を心がけることで十分防ぐことができます。

Q3.休日や夜間に子供が腕を動かさなくなりました。明日まで待っても大丈夫ですか?

A3.放置すると炎症が起きて戻りにくくなったり、お子様の苦痛が長引いてしまいます。可能な限りその日のうちに受診されることを推奨します。夜間などで判断に迷う場合は医療情報ダイヤル(#8000)にご相談いただくか、当院までご連絡ください。

Q4.肘内障ではなく、骨折やひびの可能性もありますか?

A4.はい、高所からの転落、転倒や、肘に直接強い打撃を受けた場合は骨折の可能性があります。当院では徒手検査を丁寧に行い、腫れや圧痛の程度から骨折が疑われる場合は、直ちに提携する整形外科、病院へご紹介いたします。

肘内障でお困りなら東京都足立区のアスリートゴリラ鍼灸接骨院へ

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長高林孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、スポーツトレーナーの経験と実績があり「肘内障」の知識が豊富なので様々な原因にアプローチが出来ます。

当院には以下のような実績があります。

  • 車椅子ソフトボール日本代表主任トレーナー実績
  • JOCジュニアオリンピック東京バレーボールの主任トレーナー実績
  • 東南アジアの陸上ナショナルチームの治療経験
  • 全中バレーボールでスポーツトレーナーとして日本一になった実績
  • 高校バレーボールインターハイ東京代表のスポーツトレーナー実績 など

日本代表チーフトレーナーとして車椅子ソフトボールのワールドシリーズに帯同

全国高等学校総合体育大会 男子バレーボール競技大会(駿台学園)

当院は、トップアスリートから一般の患者様まで、一人ひとりの身体と真剣に向き合い、痛みの改善とその先の未来までサポートします。あなたがもう一度、痛みを気にせず動ける毎日を取り戻せるよう、全力で施術いたします。ご予約はお電話いただくか、ネット予約からご予約ください。

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高林 孝光
執筆者 高林 孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。
はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。「痛みには必ず原因がある」の治療理念のもと、延べ10万人以上を施術。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナー、車椅子ソフトボール日本代表のチーフトレーナーを務めるなど多くのアスリートの治療実績をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。産経新聞「サクラス」の健康情報の連載記事監修。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

〒121-0815

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TEL: 03-5856-5063 (平日8:30〜19:00(土日は12時まで))

診療時間 月 火 水 木 金 土 日
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