上肢(肩、肘、手など)

野球肩

高林 孝光
監修者 高林 孝光
野球肩

このコンテンツにたどり着いたあなたはきっと、肩が痛くて全力投球ができない、肩が痛くて上がらないなど「野球肩」の悩みを抱えているのではないでしょうか?

結論からお伝えすると野球肩は「肩だけ診ても治りません」。なぜなら、ボールを投げるのは「全身運動」だからです。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院には、整形外科で「肩」だけを画像診断(レントゲン、MRI、CT)して診ても治らなかった選手が年間約85人以上来院しています。そのすべての選手(100%)が肩以外の全身のどこかに必ず運動機能の問題を抱えていました。野球肩で痛いのは「肩」ですが野球肩の痛みの原因は「肩以外」にあります。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で初めてメディアで認められました。大谷翔平選手がケガをした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。ベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール」には医師とは違う視点を持っていたので3回掲載された実績があります。

あなたの「昨日までの治療」は変えられませんが「今日からの治療」は変えられます。野球肩の悩みを解消して試合で最高のパフォーマンスが発揮出来るようにしていきましょう。

野球肩とは

野球肩とは、野球の投球動作によって肩に痛みが生じるスポーツ障害の総称です。投球障害肩とも呼ばれています。

野球肩の主な種類

野球肩の主な種類には、インピンジメント症候群、腱板損傷、リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)、ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症)、肩甲上神経損傷、関節唇損傷(SLAP損傷)、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎などがあります。

当院ではどの種類の野球肩でも対応可能です。それぞれに適したノウハウを持っているので安心してお越しください。

野球肩の種類 当院来院率
インピンジメント症候群 35%
腱板損傷 25%
リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開) 8%
ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症) 2%
肩甲上神経損傷 3%
関節唇損傷(SLAP損傷) 12%
肩峰下滑液包炎 11%
上腕二頭筋長頭腱炎 4%

それぞれ解説します。

インピンジメント症候群

野球肩におけるインピンジメント症候群は、投球動作などで腕を繰り返し使用することにより、肩の腱板が肩峰と上腕骨頭の間に挟み込まれ、炎症や損傷が起こる状態です。

※インピンジメントとは「衝突」や「挟み込み」を意味します。

腱板損傷

腱板損傷は、肩を動かす4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱が損傷した状態です。

リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)

リトルリーグショルダー(上腕骨骨端線離開)は、成長期の子どもに多い障害で、繰り返しの投球動作で成長軟骨が損傷する状態です。

ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症)

ルーズショルダー(動揺肩、動揺性肩関節症)は、肩関節の靭帯や関節包が緩く、肩を使い過ぎることで周囲組織が傷つく状態です。

肩甲上神経損傷

肩甲上神経損傷は、腕を振り下ろす動作で肩甲上神経が締め付けられ、痛みやしびれ、疲労感が生じる状態です。

関節唇損傷(SLAP損傷)

関節唇損傷(SLAP損傷)は、肩関節の受け皿である肩甲骨関節窩の縁を覆う「関節唇」という組織が使い過ぎや外傷によって傷ついたり剥がれたりする状態です。

肩峰下滑液包炎

肩峰下滑液包炎は、肩関節にあるクッションの役割を果たす「肩峰下滑液包」に炎症が起きた状態です。

上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋長頭腱炎は、肩の前面にある力こぶの筋肉(上腕二頭筋)の腱に炎症が起きることで、肩の前側に痛みを引き起こす状態です。

野球肩の原因

野球肩の主な原因は、肩の使い過ぎです。投球動作の繰り返しにより肩に過剰なストレスがかかり、炎症や損傷を引き起こします。

投球動作は全身運動です。野球肩には、投球動作による肩への負荷以外にも、いくつかの要因が影響します。体の柔軟性不足、筋力不足、不適切な投球フォームの3つです。

体の柔軟性不足

  • 体幹や股関節の柔軟性不足
  • 肩関節周辺の筋肉の硬さ

筋力不足

  • 肩や肩甲骨周りの筋力不足
  • 肩関節を安定させるインナーマッスルの弱さ

不適切な投球フォーム

  • 肩に負担がかかる投げ方
  • 正しくない運動連鎖

野球肩の症状

野球肩の主な症状は、投球動作や肩を動かした際の痛みです。進行すると、日常生活でも痛みを感じることがあります。ここでは、野球肩に関する痛みに関する症状と野球肩に関するその他の症状の2つについてまとめてみました。

痛みに関する症状

  • ボールを投げた時や投げ終わった時に肩に痛みが生じる。
  • 運動後に肩に痛みが生じる。
  • 肩を動かした時に引っかかり感が生じる。
  • 腕を上げると痛みが生じる。
  • 特定の角度(腕を外転(横から上げる動作)60~120度)で腕を上げた時に痛みが生じる。
  • 投球動作後に力が抜けるような感覚が生じる。
  • 夜間に肩が激しく痛み、眠れないことが生じる。

その他の症状

  • 肩に突っ張り感や疲労感が生じる。
  • 肩に不安定感が生じる。
  • 肩が上がらない、回らないなどが生じる。
  • 肩に力が入らず、全力投球ができない。
  • 初期には運動後だけだが、進行すると少し動かすだけで痛みが生じる。
  • 痛みによって投球動作ができない。
  • 肩が腫れる、熱を持つことがある。
  • ユニフォームの着替えなど、服の脱ぎ着で痛むことがある。

野球肩のチェック方法

野球肩のチェック方法として棘上筋(SSP)テスト、棘下筋(ISP)テスト、肩甲下筋(SSC)テスト、ドロップアームサイン、インピンジメントサイン、ぺインフルアークサインがあります。アスリートゴリラ鍼灸接骨院では、初回来院時に患者さんの検査の一環で、これらのテストを実施しています。

棘上筋(SSP)テスト:評価する部位 棘上筋

棘上筋(SSP)テストは、肩の棘上筋の損傷を調べるチェック方法です。

チェック方法としては、患者さんは腕を特定のポジションに保ち、検査者が抵抗を加えます。

  • 腕を肩から30度横に上げ、親指を上に向けた状態(Full can test)。
  • 腕を肩から30度横に上げ、親指を下に向けた状態(Empty can test)。

患者さんが腕を上げる力に対して、検査者が上から下に抵抗を加えます。

この際に痛みを感じたり、抵抗に抗えなかったりすると、棘上筋の損傷が疑われます。

棘下筋(ISP)テスト:評価する部位 棘下筋、小円筋

棘下筋(ISP)テストは、肩の棘下筋や小円筋の筋力や機能、損傷を評価するためのチェック方法です。

患者さんの肩を90度屈曲させ、内旋位に保ちます。

検査者は抵抗を加えながら、患者さんに肩を外旋させるように指示をします。

この際に痛みを感じたり、抵抗に抗えなかったりすると、棘下筋、小円筋の損傷が疑われます。

肩甲下筋(SSC)テスト:評価する部位 肩甲下筋

肩甲下筋(SSC)テストは、肩甲下筋の機能を評価するためのチェック方法です。

手を背中に回し、手の甲を腰につける姿勢をとります。

その位置から手を腰から離して維持できない場合は肩甲下筋の損傷が疑われます。

ドロップアームサイン:評価する部位 回旋筋腱板損傷全般

ドロップアームサインは、肩を外転した状態から、腕をゆっくり下せるかを確認するチェック方法です。

  • 腕を脱力し、体の横に下げる。この時、手のひらは下向きにしたままです。
  • 腕を真横から90°までゆっくり上げます。
  • さらに真上(180°)まで腕を上げます。
  • ゆっくりと腕を下ろすようにします。

持ち上げた腕をその位置に保持できず、腕が下がってしまう場合や腕を保持しようとすると、肩に痛みを感じる場合には回旋筋腱板損傷が疑われます。

インピンジメントサイン:評価する部位 肩峰下インピンジメント

インピンジメントサインとは、肩を上げた際に腱板や滑液包が肩峰や烏口肩峰靭帯に衝突、圧迫され、痛みや動きの制限を生じる状態です。

①Neerテスト

患者の腕を完全に内旋させた状態で、肩を動的に挙上します。この際に痛みが生じれば陽性と判断され、肩峰下インピンジメントが示唆されます。

②Hawkinsテスト

肩関節を90度曲げ、肘も90度曲げた状態で肩を内旋させます。この動作で痛みが生じた場合、インピンジメントが疑われます。

③ぺインフルアークサイン(有痛弧徴候)

腕を外転(横から上げる動作)した際に、60度から120度の範囲で痛みが生じる場合に陽性と判断されます。
※「弧」は、肩を上げたときに痛みが特定の角度範囲で発生する現象を指す言葉です。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院オリジナル野球肩のチェック方法

アスリートゴリラ鍼灸接骨院オリジナル野球肩のチェック方法は、「痛めている部位」をチェックする方法ではなく、「痛める原因」をチェックする方法です。それは主に不適切なフォームです。

同じポジション、同じ練習なのに「野球肩になる選手」「野球肩にならない選手」がいるのはなぜでしょうか?

その答えは簡単で「野球肩になる選手」には必ず投げる時の悪いクセがあります。投球動作の時に肘が下がったり、手だけで投げたりする悪いフォームは、肩への負担を増やすからです。

野球肩の子どもたちを診てきて思うことがあります。それは、野球は習っても投げ方は習わないんだなということです。野球肩にならないためには投げ方を覚える必要があります。

不適切なフォームの例をいくつか紹介します。

ボールの握りが強い選手

ボールの握りが強いと野球肩になりやすいです。

ボールは、手の甲を叩かれると落ちてしまうくらい軽く握ることを推奨します。

日本大学病院のスポーツ医学会に参加した際、元西武ライオンズのピッチャーで元ソフトバンクホークスの監督経験のある工藤様から、ボールをつまむような弱い力で握っていることを教えてもらいました。

実際、軟式野球から硬式野球に変更した選手は肩を痛めやすい傾向にあります。なぜなら軟式野球のボールより硬式野球のボールの方が滑りやすく、それに対抗するように握りを強くしてしまうからです。いつも以上の筋力で投げるから、肩にダメージが蓄積して肩が壊れるのです。当院に来院する子どもたちを見ていても、その9割がボールの握りが強いです。それから当院では野球肩の子どもたちには先ず、握りの強さを説明するようにしています。

ボールを投げる時に、肘から下を意識して捻っている選手

意識的に肘を捻って投げると、肩の負荷が増えて野球肩になりやすいです。

野球をテレビなどで見ていると、肘から下だけのスローモーションの映像が流れる場面があります。

その映像を見ると肘から下を意識して捻っているように見えますが、あれは意識して捻っているのではありません。肩から投げると自然とその動きになっているだけです。

ボールを投げる時に、肘が下がっている選手

ボールを投げる時に、肘が下がっている選手は野球肩になりやすいです。

本来は、投球動作の時に肘が肩と一直線上にある状態が理想です。その方が、体に無理な負担がかかりにくく、本来持っている力を効率よく引き出すことが出来ます。

ところが、肘を下げたフォームが定着してしまっている選手を見かけます。肘が肩と一直線上になるようなフォームを心がけましょう。

正しいフォームを定着するための訓練として、当院では「ケンケンして投げてみよう」と指導しています。投げる手と同じ側の足で、片足立ちケンケンすることで、肘は自然に上がります。その感覚を身体に覚えさせましょう。

ボールを投げる時に、反対側の手を前に出さない選手

投げる動作の時に、反対側の手を前に出すフォームが適切です。

投球動作のバランスを取り、より効果的にボールを投げるためです。反対側の手を前に出すことで、効率的な体重移動が可能となり、下半身から上半身への力の伝達がスムーズになります。反対側の手はサボってはいけません。

反対の手を出すと、体を上手に捻ることができるため、肩も上手に使えるようになります。すると、肩の負担が集中してしまうのを避けられます。要するに全身運動が重要なのです。

ピッチャーは意識的に反対側の手を前に出している選手が多いですが、それ以外の選手だと反対の手を使えていない選手が多い印象です。捕球の流れで肘を曲げたまま投げているようです。

投球時は反対側の手をしっかりと前に出しましょう。全身で投げるのを癖づけましょう。

野球肩のほとんどの原因は肩だけではない(投げるのは全身運動)

野球肩の原因は肩だけではありません。

なぜなら、投げるのは全身運動だからです。投球動作全体から原因を見ないことには、本当の意味で野球肩を改善することはできません。野球肩になるメカニズムを順に解説します。

太ももの裏(ハムストリングス)が短縮すると骨盤が後傾する

全身運動を阻害する要素の一つに、太ももの裏(ハムストリングス)の短縮があります。ここが短縮すると骨盤が後ろに倒れてしまいます。これを「骨盤後傾」と言います。骨盤後傾がことの発端だと思っていいでしょう。

当院に来院する9割の野球肩の選手は、立位体前屈で手のひらが床にピタッと着きません。太ももの裏(ハムストリングス)が短縮しているからです。それによって骨盤が後傾すると、全身運動を阻害してしまうため、あらゆる身体の痛みを発生させる原因になります。

プロ野球12球団の1つのチームのチームドクターと仲が良いのですが、そのドクターも立位体前屈で手のひらが床にピタッと着かない選手には注意しているようです。野球肩のリスクがあるため、投げさせないとのことでした。運動機能評論家の私も同意見です。だからまずは立位体前屈で手のひらが床にピタッと着くくらいの柔軟性が必要です。

骨盤が後傾すると上半身が猫背、アゴ出し、巻き肩になる

さらに骨盤が後傾すると後ろに倒れないようにバランスを取ろうとします。

上半身を前に出してバランスを取ろうとするイメージです。すると、猫背、アゴ出し、巻き肩になります。想像していただきたいのですが、猫背の姿勢で綺麗な投球はできません。これも全身運動を阻害する原因です。

猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩が上げにくく、回しづらくなり、力が入らなくなる

繰り返しになりますが、猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩が上げにくく、回しづらくなり、力が入らなくなります。

肩関節を上手に使えなくなると、手投げになってしまいます。

手投げになれば肩への負荷が集中してしまうため、野球肩へと発展してしまうのです。

ピッチャーが打たれてシュンとして頭を下げて、巻き肩になっていると、監督やコーチが「頭を上げろ、胸をはれ、下向いてんな!」と一生懸命に声を出しますよね。あの姿勢だと肩が上がらないし、回らないし、力が入らないし、肩への負荷が高まってしまうのです。

野球肩の治療でローテーターカフに注目している理由

野球肩の治療で「ローテーターカフ」に注目している理由は、野球肩の選手はローテーターカフに問題を抱えているからです。

ローテーターカフは、肩関節の安定化に関与していて腕を上げる、回すといった動作時に肩関節が不安定になるのを防ぎます。

更に、腕の自由な動きに関与していて、肩関節の可動域を確保し、細かい動きや捻る動作を支えているのですが、野球肩の選手はこれらの動作に問題を抱えています。

ローテーターカフとは?

ローテーターカフとは、肩の安定性を保ち、腕をスムーズに動かすために重要な4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の総称です。

「回旋筋腱板」とも呼ばれ、肩甲骨と上腕骨をつないでいます。

野球肩になりやすい選手は、ローテーターカフにダメージを受けやすいです。なぜなら、そもそも肩関節は不安定性が強く、ローテーターカフに対する負荷がかかりやすいからです。

肩関節は体の中で最も広い可動域を持つ反面、不安定でケガをしやすいという特徴があります。

肩関節は、主に肩甲骨の関節窩(受け皿)に上腕骨頭(ボール状の部分)がはまり込む構造です。簡単にいうと「受け皿にボールが乗っている」ような関節なので不安定なのです。

肩関節は不安定さの補強として関節唇、靭帯、ローテーターカフ(インターマッスル)、アウターマッスルが関節の動きをサポートしています。

ローテーターカフは、上腕骨頭を関節窩に引きつけ安定させる役割を持つ小さな筋肉です。

ローテーターカフは、投球動作の減速期に「ブレーキ」として機能していて肩にかかる大きな力を制御しているのでダメージを受けやすいです。

実はローテーターカフの半分(1/2)は触れることができない

野球肩の選手がなかなか治らないのには理由があります。

ローテーターカフの4つの筋肉のうちの2つの筋肉が触ることが出来ないからです。

1つ目は、ローテーターカフで一番損傷が多い棘上筋です。アウターマッスルの三角筋と僧帽筋の深層にあるので触ることが出来ません。更に、やっかいな事に棘上筋は肩峰下腔という肩峰と上腕骨頭の狭いスペースを通過していて骨だけでなく、靭帯や肩峰下滑液包の下にあるので触ることが出来ません。

2つ目は、肩甲下筋です。肩甲下筋は、ローテーターカフの中で唯一、肩関節の前面にありますが肩甲骨の裏側から上腕骨に付着している筋肉で触ることが出来ません。背中から見るとイメージしやすいです。背中から見ると肋骨があって肩甲骨があるのですが肋骨と肩甲骨の間にある筋肉で肩甲骨の裏側にあって肩甲骨の骨の壁があるので触れないのです。更に、やっかいな事に肩甲下筋は、ローテーターカフの中でもっとも筋肉の断面積が大きく、強力なインターマッスルなのに触ることが出来ません。意外と知られていないですが肩甲下筋が硬くなり、巻き肩になることもあります。

肩関節は「複合関節」で狭い意味では肩甲上腕関節を指しますが、実際には胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲胸郭機構など複数の関節や機構が連携して動いています。

肩関節と肩甲骨は、単独で動くのではなく、互いに連携してスムーズな腕の動きを実現しています。

肩甲上腕リズムといって腕を横にを上げる際など、肩関節の動きに合わせて肩甲骨も上方回旋するなど連動して動きます。なので、ローテーターカフにアプローチしなければいけないのです。なぜなら、ローテーターカフは肩甲骨を支える筋肉であり、肩の動きは肩甲骨の動きに左右されるからです。

当院が野球肩を治療するために行っていること

電気療法

当院が電気療法を行う目的は「鎮痛効果」と「肩甲骨を浮かす」と「筋力強化」です。

鎮痛効果

筋肉、靭帯、腱、滑液包、神経の炎症を治める目的で使用しています。

当院では、低周波、干渉波、立体動態波、超音波、微弱電流、ハイボルト電流などを使用しています。どうしてこんなにたくさんの種類の電気を完備しているのか。それにはちゃんとした理由があります。

その理由は、筋肉、靭帯、腱、滑液包、神経の効かせたい場所に適切なタイミングで適切な出力の効果を届けるには、それぞれに適した形状があるからです。野球肩のように、アプローチすべき組織が多岐に渡る場合に特に効果を発揮します。

例えば、当院では効果を最大限発揮するために、患者さんに肩関節を動かしていただきながら電気をかけています。なぜなら、肩関節の動作によって電気が届く位置が変わるからです。肩を外転させた場合、内旋させた場合など、肩関節の肢位によって電気の効果が大きく変わるのです。

当院は、医療機器メーカーの伊藤超短波とテクノリンクに電気療法の講師を依頼された経験があります。野球肩の痛みを緩和させるための、医療機器を選択する知識や使いこなす技術が当院にはあります。

肩甲骨を浮かす

野球肩を治すためには、肩甲骨の動きを改善する必要があります。

そのためにアスリートゴリラ鍼灸接骨院では、電気を活用して肩甲骨を浮かすアプローチを行っています。

ローテーターカフの肩甲下筋は肩甲骨の裏側にあるので、肩甲骨を浮かさないとアプローチが出来ません。さらに、肩甲骨を浮かせて肩甲下筋の炎症や損傷を修復する電気も流し込みます。この方法は他院ではなかなか真似できないはずです。これをやると、経験的に回復が早まります。

筋力強化

肩関節を支えるために筋力を鍛える目的で使用しています。

いくら炎症を取り除いても、投球動作に耐えられる強い筋力が無いと再発するからです。

野球肩の選手は痛くて肩の筋トレが出来ません。なので、電気療法で炎症を取り除くのと同時に筋肉を電気療法で動かして筋力を強化していくことが必要です。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、炎症を取り除くだけでなく「投げても痛くない肩」を作ることも大事にしています。

鍼治療

当院の鍼治療の目的は「血流促進」です。

損傷した組織は血流が改善しないと修復に必要な栄養が届けられないからです。

鍼は細いので肩峰下腔などの骨のトンネルの中の狭い部分にもアプローチが出来るのが特徴です。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、治療に絶対に必要な部位はどんなに狭い部分でも見逃しません。

ローテーターカフの中で棘上筋の停止部付近に血流が少ない領域があるため、一度傷つくと棘上筋は治りにくい特徴があります。損傷しても修復に必要な細胞や栄養が供給されにくいため、野球肩はなかなか治りません。ローテーターカフの中で1番棘上筋が痛めやすい筋肉なのはこのためです。

鍼治療は、血流を良くする科学的根拠が確立されています。

鍼治療による血流改善のメカニズムには筋肉の緊張緩和、血管の拡張、自律神経の調整、鎮痛物質の分泌、身体の自然治癒力活性化、酸素供給と老廃物除去があります。

筋肉の緊張緩和

固まった筋肉が血管を圧迫し血流を悪化させるが、鍼で筋肉がほぐれ血流が促進します。

血管の拡張

鍼刺激により血管拡張作用のあるCGRPなどの物質が増加し血管が広がります。

自律神経の調整

鍼刺激により副交感神経が活性化されリラックス状態になり血流が回復します。

鎮痛物質の分泌

鍼刺激によりエンドルフィンやセロトニンなどの鎮痛物質が分泌され血管が拡張されます。

身体の自然治癒力活性化

鍼刺激により身体の回復メカニズムを促進し血流の改善につながります。

酸素供給と老廃物除去

鍼刺激により血流改善し酸素供給が増え、老廃物排出が促進され疲労回復を促します。

野球肩に関するよくある質問

野球肩に関するよくある質問をまとめてみました。

肩の前側が痛い場合の原因はなんですか?

肩の前が痛くなる原因は、腕を捻じる(手首を捻じる)動作です。特に球を取ってから走者をアウトにするために、球に勢いをつけるのに腕を捻じる選手がいます。これが多くの原因です。

野球肩と判断するには具体的にどの箇所の痛みに注意すべきですか?

投球動作の時に肩のどこが痛いのかに注目して下さい。

この痛みは、肩の前方、後方、上腕など損傷した部位によって痛みが生じる部位が違うはずです。

特に肩関節を動かした時に肩の前や後ろに「ガクッ」「ゴリッ」といったクリック音やポップ音が生じる痛みの場合、関節唇損傷の可能性があるので注意が必要です。

どのようなストレッチをすべきですか?

ハムストリングスのストレッチを先ずは行って下さい。

なぜなら、野球は、急にダッシュなどをするスポーツで太ももの後面(ハムストリングス)がとても疲れやすいです。ハムストリングスが短縮すると猫背、アゴ出し、骨盤後傾になるので肩が使えなくなり肩の負担になります。

ハムストリングスが疲れて短縮している選手には、当院では「骨盤起こしストレッチ」を指導しています。雪印メグミルク「かんたん骨体操」でも動画になっていますのでご覧になってください。

ほねつぎのプロ高林先生直伝!5秒×2セットで、毎日骨コツ!かんたん骨体操|骨の健康応援!骨ちょっといい話|雪印メグミルク株式会社

その後に、肩周りのストレッチを忘れずに行って下さい。

なかなか治らない場合はどうすればいいですか?

よく提案するのは、ボールの握り方を変える方法です。

もしあなたが、ボールの握りが強いと感じられるのであれば、これを変えるだけで改善する可能性があります。なぜなら球の握りが強い選手は故障する頻度が高いからです。

球の持ち方で本当に大事なのは薬指です。

よく指導者は3点(親指、人差し指、中指)で球を握りなさいと言いますが、それではいけません。なぜなら3点だと球が遊んでしまうことにより、球の握りが強くなってしまうからです。

薬指の内側も使って4点で投げると握る強さが弱くなります。4点で握る意識で球を投げるようにしてみてください。

野球肩が治るまでにどれくらいの期間がかかりますか?

野球肩の損傷した部位によって一概には言えないのですが経験的な話でよければ、筋肉系の損傷なら短期(数日程度)でよくなります。腱板・靭帯系は中期(数週間程度)で関節唇などの軟骨系は長期(数ヶ月程度)かかります。

ただ、ほとんどの選手が治らないのではなく患部に治療効果が届いていないだけなので、当院の選手たちは大事な試合で最高のパフォーマンスを発揮しています。

スポーツ障害にお困りではありませんか?
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あなたは、大事な試合を控えているのにも関わらず、スポーツ障害によって十分なパフォーマンスを発揮できずに悩んでいませんか?もしくは、病院に行っても安静を指示されるだけで、一向に回復の兆しが見えずにお困りではありませんか?

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、東京都足立区に開業して約20年の鍼灸接骨院です。
これまでに1万2,000人以上もの方々に施術を提供し、オリンピックで活躍するようなスポーツ選手、部活動に励む学生、主婦、ビジネスパーソンなど、多くの人たちの身体の悩みを救ってきました。

当院のノウハウは、多くのメディアで認められ、今では20冊以上を出版し、雑誌や新聞などの200以上の媒体に取り上げられ、テレビ出演や取材依頼、講演依頼など、多方面から引っ張りだこの状態です。

東京都足立区で身体の痛みにお困りなら、アスリートゴリラ鍼灸接骨院にお任せください。
運動機能評論家の私が、あなたの最大限のパフォーマンスを発揮するお手伝いをいたします。

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高林 孝光
執筆者 高林 孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。
はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。「痛みには必ず原因がある」の治療理念のもと、延べ10万人以上を施術。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナー、車椅子ソフトボール日本代表のチーフトレーナーを務めるなど多くのアスリートの治療実績をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。産経新聞「サクラス」の健康情報の連載記事監修。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

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