上肢(肩、肘、手など)

ゴルフ肘

高林 孝光
監修者 高林 孝光
ゴルフ肘

このコンテンツにたどり着いたあなたはきっと、肘が痛くて全力でスイングができない、肘が痛くて重いものが持てないなど「ゴルフ肘」の悩みを抱えているのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、ゴルフ肘は「肘だけ診ても治りません」。なぜなら、スイングしたり、重い物を持ったりは「全身運動」であり、肘への負荷は全身運動によって左右されるからです。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院には、整形外科で「肘」だけを画像診断(レントゲン、MRI、CT)して診ても治らなかった選手が年間約35人以上来院しています。そのすべての選手(100%)が、肘以外の全身のどこかに必ず運動機能の問題を抱えていました。ゴルフ肘で痛いのは「肘」ですが、ゴルフ肘の痛みの原因は「肘以外」にあります。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で初めてメディアで認められました。大谷翔平選手が肘をケガした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。令和8年7月からは産経新聞「サクラス」の健康コーナーの連載を受け持っています。

あなたの「昨日までの治療」は変えられませんが「今日からの治療」は変えられます。ゴルフ肘の悩みを解消して試合で最高のパフォーマンスが発揮できるようにしていきましょう。

ゴルフ肘とは

ゴルフ肘は、正式名称を「上腕骨内側上顆炎」といい、肘の内側にある筋肉や腱の付着部に炎症が起きて痛くなる状態のことです。

ゴルフ肘を分かりやすく例えると、ロープの結び目が傷んでいる状態です。手首から肘にかけて伸びている筋肉と腱が長いロープ、そのロープが肘の内側の骨に結びついており、その「結び目」の部分がゴルフ肘で痛む箇所です。つまりロープが骨にくっつく根本の部分がオーバーワークで悲鳴を上げているイメージです。

ゴルフ肘の症状

ゴルフ肘は、肘の内側の使い過ぎで起こる痛みが中心の障害です。主な症状は以下の通りです。

  • 肘の内側の出っ張った骨あたりが痛みます。
  • 手首を内側に曲げたり、手のひらを捻ると痛みが強くなります。
  • ボールを握る、クラブを強く握る、ペットボトルの蓋を捻るなどでズキッと痛みます。
  • 進行すると、タオルを絞る、荷物を持つなど日常動作でも痛むことがあります。

ゴルフ肘の特徴

ゴルフ肘の特徴についてまとめてみました。

  • 初期は運動時のみの痛み、安静で軽快しやすい特徴があります。
  • 進行すると日常生活でも痛み、安静時痛になることもある。
  • 押すと痛い圧痛が肘内側に限局している。
  • 場合により薬指、小指のしびれを伴うことがあります。

ゴルフ肘とテニス肘の違い

どちらも「上腕骨の上顆部の腱付着部炎」なのですが、テニス肘は、肘の外側が痛むことが多いです。ゴルフ肘は、肘の内側が痛むことが多いです。経験的に、テニス肘は、利き手の肘の外側が痛むことが多いですが、ゴルフ肘で肘の外側が痛い場合は、利き手と逆の肘に痛みが出る場合が多いです。

ゴルフ肘のほとんどの原因は「筋肉の牽引」による付着部の損傷である

ゴルフ肘の原因は肘だけではありません。

なぜなら、ゴルフは全身運動だからです。全身から原因を見ないことには、本当の意味でゴルフ肘を改善することはできません。ゴルフ肘になるメカニズムを順に解説します。

太ももの裏(ハムストリングス)が短縮すると骨盤が後傾する

全身運動を阻害する要素の一つに、太ももの裏(ハムストリングス)の短縮があります。ここが短縮すると骨盤が後ろに倒れてしまいます。これを「骨盤後傾」と言います。骨盤後傾が事の発端だと思っていいでしょう。

当院に来院する9割のゴルフ肘の患者さんは、立位体前屈で手のひらが床にピタッと着きません。太ももの裏(ハムストリングス)が短縮しているからです。それによって骨盤が後傾すると、全身運動を阻害してしまうため、あらゆる身体の痛みを発生させる原因になります。

骨盤が後傾するとしゃがんだ時に後ろに転ばないように猫背、アゴ出し、巻き肩になる

さらに骨盤が後傾すると後ろに倒れないようにバランスを取ろうとします。

上半身を前に出してバランスを取ろうとするイメージです。すると、猫背、アゴ出し、巻き肩になります。想像していただきたいのですが、猫背の姿勢で綺麗な動作はできません。これも全身運動を阻害する原因です。

猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩がスムーズに動かなくなる

繰り返しになりますが、猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩が上げにくく、回しづらくなり、力が入らなくなります。

肩がスムーズに動かなくなると肘に負担がかかりゴルフ肘になる

肩関節を上手に使えなくなると、手だけの動作になってしまいます。

手だけの動作になれば肘への負荷が集中してしまうため、ゴルフ肘へと発展してしまいます。

ゴルフ肘のチェック方法

ゴルフ肘のチェック方法についてまとめてみました。

肘の内側の圧痛をチェック

今、ご自身で肘の内側を押して、痛みが出るか確認してみてください。痛みが出たらゴルフ肘の可能性があります。

ゴルフ肘になりやすいスポーツ、職業一覧

ゴルフ肘になりやすいスポーツ、職業一覧についてまとめてみました。

名前は「典型的に多かったスポーツ」からついているだけで、ゴルフをしていなくてもゴルフ肘になるし、テニスをしていなくてもテニス肘になります。

ゴルフ肘になりやすいスポーツ一覧

ゴルフ肘になりやすいスポーツ一覧についてまとめてみました。

  • ゴルフ
  • 野球
  • テニス
  • 卓球
  • バドミントン
  • ウエイトトレーニング
  • 器械体操
  • 武道 など

ゴルフ肘になりやすい職業一覧

ゴルフ肘になりやすい職業一覧についてまとめてみました。

  • 手先反復系のデスクワーク(例:エンジニア、デザイナー)
  • 重い物を扱う現場系の職業の方(例:引っ越し業者、建設業者など)
  • 手作業が多い職人系の職業の方(例:大工、整備士、美容師など)
  • 家事・育児などの反復動作の職業の方(例:家政婦、保育士など)
  • 長時間の運転や姿勢固定の職業の方(例:ドライバー、配管工など)

ゴルフ肘を改善するために特に注目すべき筋肉

ゴルフ肘を改善するために特に注目すべき筋肉についてまとめてみました。

前腕屈筋群(触れる筋肉)

肘の内側に直接付着している筋肉群です。ここが緊張して硬くなると、骨との結び目(腱付着部)を強く引っ張り続けます。治療では、この筋肉の緊張を取り除き、血流を改善させることで炎症の早期鎮静を図ります。

ゴルフ肘の原因筋

肘の内側上顆から始まる前腕屈筋群(円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、尺側手根屈筋など)が主役です。特に円回内筋は強力な回内動作を担い、内側上顆に直接付着しているため、ここへの負荷がゴルフ肘の最大の原因となります。

深層筋(触れない筋肉)

前腕や肩甲骨周りには、表面からは指が届かない「深層にある触れない筋肉」が無数に存在します。これらが硬くなると、関節の可動域を制限し、さらには、骨の付着部の腱の緊張が増幅して、結果として肘に過度な負担を強いる「代償動作」を生み出します。

方形回内筋

方形回内筋は、手首にあって上腕三頭筋とともに働き、肘関節の伸展に伴って前腕を回内させる触れない筋肉です。

円回内筋が「パワーの回内」を担うのに対し、方形回内筋は「精密な回内(終末域)」や手関節の安定化を担っています。もし方形回内筋の機能が低下すると、遠位橈尺関節(手首側)が不安定になります。

そうすると、手首側の安定性が失われて、その不安定さを補うために、肘関節に近い筋肉(円回内筋や他の屈筋群)がより強く、あるいは持続的に収縮してカバーしようとします。その結果、円回内筋などが過緊張状態となり、内側上顆への牽引ストレスがさらに強まり、ゴルフ肘の症状が重症化します。

当院がゴルフ肘を治療するために行っていること

当院がゴルフ肘を治療するために行っていることは電気療法と鍼治療です。

電気療法

当院が電気療法を行う目的は「鎮痛効果」と「筋肉の緊張緩和」と「筋力強化」です。

鎮痛効果

筋肉、靭帯、腱、関節、神経などの炎症を抑える目的で使用しています。

当院では、低周波、干渉波、立体動態波、超音波、微弱電流、ハイボルト電流などを使用しています。どうしてこんなにたくさんの種類の電気を完備しているのか。それにはちゃんとした理由があります。

その理由は、筋肉、靭帯、腱、関節、神経などの効かせたい場所に適切なタイミングで適切な出力の効果を届けるには、それぞれに適した形状があるからです。ゴルフ肘のように、アプローチすべき組織が多岐に渡る場合に特に効果を発揮します。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院の強みはゴルフ肘に特化した医療機器を使用しているのでどこに行っても治らなかった方は一度、お試し下さい。

当院は、医療機器メーカーの伊藤超短波とテクノリンクに電気療法の講師を依頼された経験があります。ゴルフ肘の痛みを緩和させるための、医療機器を選択する知識や使いこなす技術が当院にはあります。

筋肉の緊張緩和

ゴルフ肘を治すためには、前腕屈筋群などの筋肉の緊張を改善する必要があります。なぜなら、筋肉の緊張が取れないと腱の牽引が緩まないからです。

肘を受傷すると、脳が「これ以上痛めないように!」と命令を出し、肘周辺の筋肉をガチガチに固めて緊張が短縮してしまいます。これを防御性筋収縮と呼びます。

しかし、世の中にはゴルフ肘が改善せずに困っている方がいます。それは治療が届いていないからです。筋肉は、本のページのように層をなしていて、通常では触れない筋肉が存在しているのです。※「触れる筋肉」「触れない筋肉」は「身体運動の機能解剖」(医道の日本社)参照

要するに、触れない筋肉に、上手くアプローチできればゴルフ肘は早く改善します。

当院の電気治療の技術なら、触れない筋肉にアプローチできます。

筋力強化

肘周りを支えるために筋力を鍛える目的で使用しています。

いくら炎症を取り除いても、日常動作やスポーツに耐えられる強い筋力が無いと再発するからです。

ゴルフ肘の方は痛くて肘の筋トレができません。なので、電気療法で炎症を取り除くのと同時に筋肉を電気療法で動かして筋力を強化していくことが必要です。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、炎症を取り除くだけでなく「動いても痛くない肘」を作ることも大事にしています。

鍼治療

当院の鍼治療の目的は「血流促進」です。

損傷した組織は血流が改善しないと修復に必要な栄養が届けられないからです。

鍼治療は、血流を良くする科学的根拠が確立されています。

鍼治療による血流改善のメカニズムには筋肉の緊張緩和、血管の拡張、自律神経の調整、鎮痛物質の分泌、身体の自然治癒力活性化、酸素供給と老廃物除去があります。

筋肉の緊張緩和

固まった筋肉が血管を圧迫し血流を悪化させるが、鍼で筋肉がほぐれ血流が促進します。

血管の拡張

鍼刺激により血管拡張作用のあるCGRPなどの物質が増加し血管が広がります。

自律神経の調整

鍼刺激により副交感神経が活性化されリラックス状態になり血流が回復します。

鎮痛物質の分泌

鍼刺激によりエンドルフィンやセロトニンなどの鎮痛物質が分泌され血管が拡張されます。

身体の自然治癒力活性化

鍼刺激により身体の回復メカニズムを促進し血流の改善につながります。

酸素供給と老廃物除去

鍼刺激により血流改善し酸素供給が増え、老廃物排出が促進され疲労回復を促します。

ゴルフ肘に関するよくある質問

ゴルフ肘に関するよくある質問についてまとめてみました。

ゴルフ肘は放置しても治りますか?

ゴルフ肘は放置すると悪化します。さらに、握力が低下する方が多いです。

「時間が経てば自然に治る」と放置し、慢性化して来院される患者さんが非常に多いです。ゴルフ肘は単なる疲れではないからです。そのまま無理なスイングや作業を続けると、痛みが長期化するだけでなく、手首や肩など他の部位にまで痛みが波及する可能性があるため、早期の根本改善をおすすめします。

ゴルフ肘になったらやってはいけないことはなんですか?

痛む肘を揉みほぐすような「セルフマッサージ」は避けてください。 炎症を起こしている場所にさらに物理的刺激を加えることになり、逆効果です。また、痛みがある状態で「無理にストレッチをして伸ばそうとする」ことも、炎症を助長するため厳禁です。何より「痛みを我慢してスイングや作業を続けること」が、最も治りを遅くします。

ゴルフ肘になったら筋トレやゴルフなどのスポーツは中止すべきですか?

完全にすべてを中止する必要はありませんが、「痛みが出る動作」は避ける必要があります。 しかし、ただ休むだけでは根本的な解決にはなりません。当院では「動かしてはいけない動作」を明確にしつつ、肘に負担をかけない「身体の使い方(全身連動)」を指導します。安静にする期間も、専門家がチェックすることで無駄なく、最短で復帰を目指せます。

ゴルフ肘が全然治らないのはなぜですか?

「肘」しか診ていないからです。 ゴルフ肘の原因は、多くの場合、骨盤の傾きや猫背といった「身体の土台」にあります。土台が崩れていると、どんなに肘の炎症を薬やマッサージで抑えても、スイングや日常動作のたびに肘に過剰な負荷がかかり続けます。痛みの「原因」にアプローチできていないため、何度でも再発してしまうのです。

ゴルフ肘を早く治す方法はなんですか?

早く治すには、ゴルフ肘専用の炎症を取り除く医療機器を使用するのが近道です。当院では、ゴルフ肘に特化した「高電圧電気刺激療法」で炎症を鎮めると同時に、骨盤や肩甲骨の動きを正常化し、肘に負担がかからないフォームへと調整します。

スポーツ障害にお困りではありませんか?
足立区のアスリートゴリラ鍼灸接骨院があなたの最大のパフォーマンスを引き出します。

あなたは、大事な試合を控えているのにも関わらず、スポーツ障害によって十分なパフォーマンスを発揮できずに悩んでいませんか?もしくは、病院に行っても安静を指示されるだけで、一向に回復の兆しが見えずにお困りではありませんか?

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、東京都足立区に開業して約20年の鍼灸接骨院です。
これまでに1万2,000人以上もの方々に施術を提供し、オリンピックで活躍するようなスポーツ選手、部活動に励む学生、主婦、ビジネスパーソンなど、多くの人たちの身体の悩みを救ってきました。

当院のノウハウは、多くのメディアで認められ、今では20冊以上を出版し、雑誌や新聞などの200以上の媒体に取り上げられ、テレビ出演や取材依頼、講演依頼など、多方面から引っ張りだこの状態です。

東京都足立区で身体の痛みにお困りなら、アスリートゴリラ鍼灸接骨院にお任せください。
運動機能評論家の私が、あなたの最大限のパフォーマンスを発揮するお手伝いをいたします。

当院へのご相談はこちらから
高林 孝光
執筆者 高林 孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。
はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。「痛みには必ず原因がある」の治療理念のもと、延べ10万人以上を施術。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナー、車椅子ソフトボール日本代表のチーフトレーナーを務めるなど多くのアスリートの治療実績をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。産経新聞「サクラス」の健康情報の連載記事監修。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

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