上肢(肩、肘、手など)

腱鞘炎

高林 孝光
監修者 高林 孝光
腱鞘炎

このコンテンツにたどり着いたあなたはきっと、手や指が痛くてスポーツができない、手や指が痛くて仕事の効率が上がらないなど「腱鞘炎」の悩みを抱えているのではないでしょうか?

結論からお伝えすると腱鞘炎は「手や指だけ診ても治りません」。なぜなら、腱鞘炎の原因は「全身運動の問題」であり、特に肩や上腕が上手く使えていないからです。それによって手や指の負荷が増えるため腱鞘炎が発生するのです。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院には、整形外科で「手や指」だけを画像診断(レントゲン、MRI、CT)して診ても治らなかった患者さんが年間約85人以上来院しています。そのすべての患者さん(100%)が手や指以外の全身のどこかに必ず運動機能の問題を抱えていました。腱鞘炎で痛いのは「手や指」ですが腱鞘炎の痛みの原因は「手や指以外」にあります。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で初めてメディアで認められました。(フジテレビ系列「ホンマでっか⁉TV7回出演」)大谷翔平選手がケガをした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。当院は日本初の腱鞘炎専門書の著者で、日本で初めて1冊まるごと腱鞘炎の本を3冊出版しています。「腱鞘炎は1分でよくなる!」(ワニ・プラス)、「腱鞘炎は自分で治せる」(マキノ出版)、「自分で治す腱鞘炎」(洋泉社)

あなたの「昨日までの治療」は変えられませんが「今日からの治療」は変えられます。腱鞘炎の悩みを解消してスポーツや仕事で最高のパフォーマンスが発揮できるようにしていきましょう。「どこに行っても治らなかった」「手術しかないと言われた」という方こそ、諦める前に一度、私に治療をするチャンスを与えてください。あなたのパフォーマンスを必ず取り戻します。

腱鞘炎とは

腱鞘炎とは、主に手首や指に起こりやすく、使い過ぎや同じ動作の繰り返しがきっかけで筋肉と骨をつないでいる「腱」と、その腱が通るトンネルのような「腱鞘」に炎症が起きている状態のことを指します。

腱鞘炎は、いわば「ロープ(腱)」と「滑車(腱鞘)」の摩擦です。腕の筋肉がガチガチに固まると、ロープが常にピンと張った状態になり、摩擦が激しくなります。ここを緩めない限り、湿布を貼っても再発します。

腱鞘炎の種類

腱鞘炎の種類には、ドケルバン病とばね指(弾発指)があります。

ドケルバン病

腱鞘炎(ドケルバン病)

親指側の手首が痛む腱鞘炎です。親指を曲げて手首を小指側に倒すと強く痛みやすいのが特徴です。

ばね指(弾発指)

腱鞘炎(ばね指)

指の曲げ伸ばしで「かくっ」と引っかかったり、ばねのように弾かれるような動きになる腱鞘炎です。

腱鞘炎の症状

ドケルバン病とばね指の腱鞘炎の症状についてまとめてみました。

ドケルバン病の主な症状

  • 親指の付け根から手首あたりが痛い
  • 物を掴む時や、ペットボトルのフタを開ける時に痛みが強くなる
  • 親指を動かすと「ズキッ」と電気が走るように痛むことがある
  • 痛いところを押すと、ピンポイントで強く痛む
  • 酷くなると、その周辺が少し腫れたり、熱っぽく感じたりする

ばね指の主な症状

  • 指の付け根あたりが痛い
  • 指の曲げ伸ばしの時にカクっと引っかかる
  • 朝起きた時に指が曲がったまま伸ばしにくい
  • 無理に伸ばそうとすると「パチン」と跳ねる感じがある
  • 酷くなると自分では曲げ伸ばしできなくなることもある

腱鞘炎のほとんどの原因は筋肉が硬くなったことでで起きる「腱と腱鞘の摩擦」である

腱鞘炎のほとんどの原因は、手と指の使い過ぎで筋肉が硬くなり腱がピンと張った状態になることで起こる「腱と腱鞘の摩擦」です。

ではなぜ?同じスポーツをしていても、同じ仕事をしていても筋肉が硬くなる人、ならない人がいるのでしょうか?それには、理由があります。結論からお伝えすると、肩と上腕が上手く使えていないからです。

腱鞘炎の原因は手や指だけではありません。

なぜなら、腱鞘炎は特に肩と上腕が上手く使えていないことによって起きるからです。動作全体から原因を見ないことには、本当の意味で腱鞘炎を改善することはできません。腱鞘炎になるメカニズムを順に解説します。

太ももの裏(ハムストリングス)が短縮すると骨盤が後傾する

全身運動を阻害する要素の一つに、太ももの裏(ハムストリングス)の短縮があります。ここが短縮すると骨盤が後ろに倒れてしまいます。これを「骨盤後傾」と言います。骨盤後傾がことの発端だと思っていいでしょう。

当院に来院する9割の腱鞘炎の方は、立位体前屈で手のひらが床にピタッと着きません。太ももの裏(ハムストリングス)が短縮しているからです。それによって骨盤が後傾すると、全身運動を阻害してしまうため、あらゆる身体の痛みを発生させる原因になります。

骨盤が後傾すると上半身が猫背、アゴ出し、巻き肩になる

さらに骨盤が後傾すると後ろに倒れないようにバランスを取ろうとします。

上半身を前に出してバランスを取ろうとするイメージです。すると、猫背、アゴ出し、巻き肩になります。想像していただきたいのですが、猫背の姿勢では上手な作業ができません。これも全身運動を阻害する原因です。

猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩が上げにくく、回しづらくなり、力が入らなくなる

猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩が上げにくく、回しづらくなり、力が入らなくなります。肩が思うように使えなくなるとその分、手と指に負担が上乗せされるので筋肉が硬くなります。

これが腱鞘炎の方の筋肉が硬くなりやすい原因です。

腱鞘炎のチェック方法

腱鞘炎のチェック方法についてまとめてみました。

ドケルバン病チェック方法

ドケルバン病チェック方法についてまとめてみました。

フィンケルシュタイン・テスト

親指を握って手首を小指側に倒して痛ければドケルバン病の可能性があります。

これで激痛が走るなら、今すぐアスリートゴリラ鍼灸接骨院にご来院下さい。

運動痛

手の親指をスクロール動作(外転)させて痛いか、親指を伸ばす動作(伸展)で痛いかをチェックします。手首を小指側に曲げる動作(尺屈)で痛いかをチェックします。

ばね指のチェック方法

ばね指のチェック方法についてまとめてみました。

ばね現象

指を曲げ伸ばしした時に「引っかかる」「かくっと弾ける」ように動く状態があれば、ばね指の可能性があります。

腫れ・圧痛

指の付け根に腫れがあるか、圧痛があるかチェックしてあれば、ばね指の可能性があります。

腱鞘炎になりやすい人の特徴

腱鞘炎になりやすい人は、全身の運動機能に問題が生まれやすい人です。特に肩や上腕の使い方に支障をきたしやすいスポーツや職業に就いている方が腱鞘炎になりやすいです。

腱鞘炎になりやすいスポーツ一覧

腱鞘炎になりやすいスポーツについてまとめてみました。

  • クライミング
  • ボルタリング
  • ゴルフ
  • テニス
  • バドミントン
  • スカッシュ
  • 野球
  • ソフトボール
  • ハンドボール
  • 卓球 など

腱鞘炎になりやすい職業一覧

腱鞘炎になりやすい職業についてまとめてみました。

  • デスクワーク事務員
  • プログラマー
  • エンジニア
  • デザイナー
  • 裁縫、編み物、ハンドメイド制作者
  • ピアニストなどの演奏家
  • 美容師
  • ネイリスト
  • 歯科衛生士、歯科技工士
  • レジ打ちが多い販売員
  • 飲食店での配膳や洗い物が多い方 など

スマホやPCゲームを日常的に利用する方

スマホを日々利用したり、PCゲームで指を酷使する方も腱鞘炎になりやすいです。実際に当院にもeスポーツの選手が来院されることが多く、スマホやPCユーザーにとって腱鞘炎はとても深刻なものです。

  • スマホユーザー:昔は職業病だったのですがスマホの普及で一日中スマホを使う方が多くなり「スマートフォン・サム」や「スマホ肘」などスマホの腱鞘炎が世界中で増えています。
  • ゲーマーの方:最近は、eスポーツの普及で当院にeスポーツ選手の腱鞘炎来院率が上がっています。当院は、すべての人は、アスリートだという考えで治療をしています。ゲームは、もうスポーツです。例えば、海外のプロゲーマーが腱鞘炎で引退を余儀なくされるケースもあるほど、指の酷使は深刻です。

腱鞘炎を改善するために特に注目すべき筋肉

腱鞘炎を改善するために特に注目すべき筋肉についてまとめてみました。手首や指の痛みでも、原因は「前腕(ぜんわん)」にあります。なぜなら、指から前腕にかけて筋肉がつながっているからです。※本来は前腕以外の筋肉(全身の運動機能に寄与する筋肉)にも注目すべきですが、ここでは直接的に腱鞘炎に影響を及ぼす筋肉に焦点を当てて解説します。

指を伸ばす筋肉(伸筋群)

ドケルバン病では、前腕から指に繋がる筋肉の緊張が、腱を常に引っ張っています。

長母指伸筋や短母指伸筋、長母指外転筋などの筋肉が硬くなり常に腱をピンと緊張させています。

手のひらを支える筋肉

ばね指では、前腕の浅指屈筋、深指屈筋という筋肉が、長い腱となって指まで伸びています。この筋肉がガチガチに緊張していると腱に負担がかかりやすくなり、握力が低下します。

当院が腱鞘炎を治療するために行っていること

当院が腱鞘炎を治療するために行っていることは「電気療法」「鍼治療」「ストレッチ指導」です。

電気療法

当院が電気療法を行う目的は「鎮痛効果」と「筋力強化」です。

腱鞘炎を治す上で重要なことは、痛いところをもむと悪化してしまうので電気療法を選択するしかないということです。以前は、腱、腱鞘に作用する電気療法はなかったのですが現在は手術しかないと言われていた腱鞘炎の患者さんでも最新の電気療法で作用させることができます。

鎮痛効果

筋肉、腱、腱鞘の炎症を抑える目的で使用しています。

当院では、低周波、干渉波、立体動態波、超音波、微弱電流、ハイボルト電流などを使用しています。どうしてこんなにたくさんの種類の電気を完備しているのか。それにはちゃんとした理由があります。

その理由は、筋肉、腱、腱鞘の効かせたい場所に適切なタイミングで適切な出力の効果を届けるには、それぞれに適した形状があるからです。腱鞘炎のように、アプローチすべき組織が多岐に渡る場合に特に効果を発揮します。

当院は、医療機器メーカーの伊藤超短波とテクノリンクに電気療法の講師を依頼された経験があります。腱鞘炎の痛みを緩和させるための、医療機器を選択する知識や使いこなす技術が当院にはあります。

筋力強化

手と指を支えるために筋力を鍛える目的で使用しています。

いくら炎症を取り除いても、スポーツや仕事に耐えられる強い筋力が無いと再発するからです。

腱鞘炎の選手は痛くて、手や指の筋トレができません。なので、電気療法で炎症を取り除くのと同時に筋肉を電気療法で動かして筋力を強化していくことが必要です。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、炎症を取り除くだけでなく「スポーツや仕事をしても痛くない手や指」を作ることも大事にしています。

鍼治療

当院の鍼治療の目的は「血流促進」です。

損傷した組織は血流が改善しないと修復に必要な栄養が届けられないからです。

手や指の腱・腱鞘部周辺は、骨に近い場所で筋肉の部分ほど「豊富な血流」はありません。

ただ、指の鍼は痛い方もいるので確認をしながら行っています。

鍼治療は、血流を良くする科学的根拠が確立されています。

鍼治療による血流改善のメカニズムには筋肉の緊張緩和、血管の拡張、自律神経の調整、鎮痛物質の分泌、身体の自然治癒力活性化、酸素供給と老廃物除去があります。

筋肉の緊張緩和

固まった筋肉が血管を圧迫し血流を悪化させるが、鍼で筋肉がほぐれ血流が促進します。

血管の拡張

鍼刺激により血管拡張作用のあるCGRPなどの物質が増加し血管が広がります。

自律神経の調整

鍼刺激により副交感神経が活性化されリラックス状態になり血流が回復します。

鎮痛物質の分泌

鍼刺激によりエンドルフィンやセロトニンなどの鎮痛物質が分泌され血管が拡張されます。

身体の自然治癒力活性化

鍼刺激により身体の回復メカニズムを促進し血流の改善につながります。

酸素供給と老廃物除去

鍼刺激により血流改善し酸素供給が増え、老廃物排出が促進され疲労回復を促します。

ストレッチ指導

腱鞘炎は全身の運動機能の問題を解決する必要があり、特に姿勢性の問題を改善すべきです。当院では腱鞘炎の患者さんに対して、主に前腕や手に対するアプローチを採用していますが、姿勢性の問題を改善するためにストレッチの指導も行っています。

手や指に負担が集中するのは「猫背」なので、「骨盤起こしストレッチ」を指導しています。雪印メグミルク「かんたん骨体操」でも動画になっていますのでご覧になってください。

ほねつぎのプロ高林先生直伝!5秒×2セットで、毎日骨コツ!かんたん骨体操|骨の健康応援!骨ちょっといい話|雪印メグミルク株式会社

腱鞘炎に関するよくある質問

腱鞘炎に関するよくある質問についてまとめてみました。

妊娠中は腱鞘炎になりやすいと聞きますがなぜですか?

ホルモンバランス(プロゲステロン等)の影響で腱鞘が狭くなりやすいこと、さらに「慣れない抱っこ」による物理的負荷が重なっていることが原因です。お母さんの頑張りの証ですが、我慢しなくていいんですよ。

腱鞘炎にテーピングやサポーターは効果的ですか?

腱鞘炎にテーピングやサポーターは、一時的な休息には効果的ですが、「筋肉の短縮」という根本原因を解決しない限り、外した途端に再発します。当院では「動かして治す」ための補助としては効果的だと思っています。

腱鞘炎を早く治すためにどうすればいいですか?

腱鞘炎は、閉経後の女性に多いのですがその理由は、ホルモンバランス(エストロゲン等)の影響で体の中から腱・腱鞘の修復が遅れるからです。それなら、体の外側から電気療法で修復を早めてあげるのが早く治すためには大事なポイントです。

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アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、東京都足立区に開業して約20年の鍼灸接骨院です。
これまでに1万2,000人以上もの方々に施術を提供し、オリンピックで活躍するようなスポーツ選手、部活動に励む学生、主婦、ビジネスパーソンなど、多くの人たちの身体の悩みを救ってきました。

当院のノウハウは、多くのメディアで認められ、今では20冊以上を出版し、雑誌や新聞などの200以上の媒体に取り上げられ、テレビ出演や取材依頼、講演依頼など、多方面から引っ張りだこの状態です。

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高林 孝光
執筆者 高林 孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。
はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。「痛みには必ず原因がある」の治療理念のもと、延べ10万人以上を施術。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナー、車椅子ソフトボール日本代表のチーフトレーナーを務めるなど多くのアスリートの治療実績をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。産経新聞「サクラス」の健康情報の連載記事監修。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

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