シーバー病(踵骨骨端症)
このコンテンツにたどり着いたあなたはきっと、かかとが痛くて全力疾走ができない、かかとが痛くて跳べないなど「シーバー病」の悩みを抱えているのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、シーバー病はかかとだけ診ても治りません。
なぜなら、走ったり、跳んだりは「全身運動」であり、踵への負荷は全身運動によって左右されるからです。
アスリートゴリラ鍼灸接骨院には、整形外科で「かかと」だけを画像診断(レントゲン、MRI、CT)して診ても治らなかった選手が年間約40人以上来院しています。そのすべての選手(100%)が、かかと以外の全身のどこかに必ず運動機能の問題を抱えていました。シーバー病で痛いのは「かかと」ですが、シーバー病の痛みの原因は「かかと以外」にあります。
アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で初めてメディアで認められました。大谷翔平選手がケガをした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。
あなたの「昨日までの治療」は変えられませんが「今日からの治療」は変えられます。シーバー病の悩みを解消して試合で最高のパフォーマンスが発揮出来るようにしていきましょう。
シーバー病(踵骨骨端症)とは

シーバー病(踵骨骨端症)とは、成長期のお子さんに多い足のかかとの痛みで、運動などでかかとの骨に負担がかかり、骨の成長部分が炎症を起こす状態のことを指します。
かかとの骨に負担がかかる理由は2つあります。
- 一つ目は、かかとの骨(踵骨)には、アキレス腱といってふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)から伸びてかかとの骨の後ろ上の出っ張り部分についている腱があります。このアキレス腱がかかとの骨を引っ張るのが一つ目の負担がかかる理由です。
- 二つ目のかかとの骨に負担がかかる理由は、昔と違って地面が土や砂からコンクリートやアスファルトに変わって地面が硬くなったからです。
シーバー病を分かりやすく例えるなら「踵がアキレス腱につねり上げられながら、地面にビンタされてる状態」なんです。「うわっ、それは痛い」と思いませんか?
シーバー病の症状
シーバー病の症状は、踵の痛みです。シーバー病の踵の痛みは、症状の強さによって3段階に分類されます。あなたの症状がどの段階に分類されるか確認してみてください。
①軽度:練習中も「痛いけど続けられる」レベル。筋肉痛と間違えている患者さんがほとんどです。
- 走ったりジャンプしたりした時だけ、かかとが少し痛む
- 歩いているだけならほとんど気にならない
- 押すと少し痛いが、我慢はできる
- 休んだり、アイシングをすると比較的すぐに楽になる
②中等度:練習は続けられるが「動きが明らかに制限される」レベル
- 走る、ジャンプ、ダッシュ、方向転換などで強く痛む
- 歩く時にもかかとがはっきり痛い
- かかとを押すと「ズキッ」とした痛みがはっきりでる
- つま先立ちや片足立ちがつらい
③重度:練習が「ほぼ無理」なレベル
- じっとしていても、うずくような痛みが出ることがある
- 普通に歩くだけでも強く痛くて、足を引きずってしまう
- かかとを軽く押しただけでも強い痛みがある
- かかとを床に着けるのがつらく、つま先歩きになることがある
シーバー病は10歳前後の成長期に多い
シーバー病が10歳前後の成長期に多いのには理由があります。
その理由は、10歳前後のかかとの骨は大人とちがって「未熟な骨」なのと「運動量が増加」するからです。シーバー病は、10歳前後の成長期に特有のスポーツ障害です。
10歳前後の体の変化をまとめてみました。
- 成長期の骨の伸びに対し、筋肉の成長が追いつかないからです。
- 高学年になりスポーツが「遊び」から「競技」へと激変します。
- 体重増加も重なり、一歩ごとの衝撃の威力と回数が激増します。
- 未熟な骨に過度な負担が集中するからです。
シーバー病は、別名「踵骨骨端症」と呼ばれています。
骨端症は、成長期の子どもの骨の端(骨端・成長板)に繰り返しの負荷がかかることで炎症や血流障害が起こり、痛みや骨の変形を生じる病気の総称です。多くはスポーツなどのオーバーユースが関係し、安静や負荷軽減で自然に治ることが多い一方、まれに後遺症が残ることもあります。
シーバー病は、放置するとどうなる?
「たかが成長痛だから、休めば治るだろう」そう思って放置してしまうことが、実は一番危険です。なぜなら、シーバー病の痛みは体からの「SOSのサイン」だからです。
放置することで起きる「3つのリスク」をお伝えします。
① 「痛みをかばう歩き方」がクセになり、他の部位が故障する
踵が痛いのを我慢して走ると、無意識に踵を浮かせた「おかしなフォーム」になります。すると、膝(オスグッド病)や腰、股関節など、本来負担がかかるべきではない場所に無理が生じ、「痛みの連鎖」が始まってしまいます。一つのビンタを避けるために、全身がボロボロになってしまうのです。
② 骨の形が変形したまま固まってしまう(有痛性分裂踵骨など)
成長期の柔らかい骨がずっと「つねられ」続けて剥がれそうになると、体が「これ以上剥がれないように!」と反応して、骨を異常に大きく、あるいは変形させて固めようとすることがあります。こうなると、大人になっても運動のたびに痛みが出る「後遺症」のような状態になりかねません。
③ 「運動=苦痛」になり、才能の芽を摘んでしまう
一番もったいないのは、痛みがあるために本来のパフォーマンスが出せず、「自分は才能がないんだ」「運動が嫌いだ」と思い込んでしまうことです。 『足が速くなる解剖図鑑』(エクスナレッジ)でも書いたのですが、正しい体の使い方ができれば、もっと速く、もっと楽しく走れるはずなのに、痛みのせいでその未来を閉ざしてしまうのは、あまりにも悲しいことです。
シーバー病のほとんどの原因は踵への「衝撃(荷重)」と「アキレス腱の牽引力」である
シーバー病を解決するには、表面的な痛みだけを見るのではなく、足の中で起きている「2つの攻撃」を理解する必要があります。
- 踵への衝撃(荷重)
- アキレス腱の牽引力
なぜ、普通に生活しているだけなのに、お子さんの踵にはこの2つの攻撃が集中してしまうのでしょうか? その謎を解く鍵は、足裏ではなく「骨盤と太もも」にあります。
シーバー病の原因①:踵への衝撃(荷重)
シーバー病の一つ目の原因は、踵への衝撃(荷重)です。「踵への衝撃(荷重)」が10歳前後から増えていきます。なぜなら、成長期の子どもはどんどん体重が増えていったり運動量が増えていくからです。
それでも、同じスポーツをしていてもかかとが痛くなる子とかかとが痛くならない子は何がちがうのでしょうか?それは、踵への衝撃(荷重)をまともに受けてしまう運動機能になっているからです。そのメカニズムを順に説明していきます。
太ももの裏(ハムストリングス)が短縮すると、常に踵に圧がかかる
シーバー病の全ての始まりは「太ももの裏(ハムストリングス)」の硬さから始まっています。
当院に来院するシーバー病のお子さんは運動量が増えて、太ももの裏側のハムストリングスが硬くなっていて立位体前屈で手のひらがピタッと床に着かない子がほとんどです。
ここが硬くなると、骨盤が後ろにグイッと引っ張られ、「骨盤後傾(こつばんこうけい)」という状態になります。骨盤が後ろに倒れると、身体の重心も後ろにズレます。
すると、立っているだけで体重のほとんどが踵に乗ってしまい、常に踵が地面に押し付けられる「常に踵への衝撃(荷重)」の状態が作られてしまうのです。
骨盤が後傾するとしゃがんだ時に踵が浮く
著書『しゃがめない人は不健康になる』(自由国民社)で日本で初めて書いたことなのですが、骨盤が後傾している子は、踵をつけて深くしゃがむことができません。
なぜなら、バランスを取るために、どうしてもかかと浮かせて重心を前に持っていかないとしゃがめないからです。
踵が浮いた状態での生活は、骨に適切な刺激を与えません。骨を作るメッセージ物質「オステオカルシン」の分泌や、正しい筋力の維持にも悪影響を及ぼし、骨が衝撃に弱い状態のまま成長してしまいます。
しゃがんだ時に踵が浮くと「浮指」になる
しゃがんだ時に踵を浮かせてバランスを取ろうとすると、足の指を反らせた状態になります。足の指が地面から浮き上がってしまう「浮指(うきゆび)」を招きます。足の指が地面から浮いているために、本来なら足の裏全体で分散すべき衝撃が、すべて踵に集中してしまいます。
浮指になると足のアーチが崩れ、地面からの「踵への衝撃(荷重)」を受ける
指が使えないと、足裏のクッション機能である「アーチ」が潰れて扁平足(へんぺいそく)になります。 クッションのない足裏は、アスファルトの衝撃をそのまま骨に伝えます。これが、運動のたびに踵が激しい「踵への衝撃(荷重)」を受けて炎症を起こす、メカニズムの正体です。
現代の子どもは上記のような理由から「偏平足」や「浮指」の子どもが増えています。「体重が増えて」「運動量が増えて」「足の裏の筋肉が減る」という状況です。
シーバー病が「安静」にするだけでは治らないのは、安静にすると更に足の裏の筋肉量が減るからです。大事なのは、足の裏の筋肉量を増やし、踵への衝撃(荷重)に耐えられる足の裏に変える事です。
シーバー病の原因②:アキレス腱の牽引力
衝撃(荷重)と並んでシーバー病の主犯格となるのが、アキレス腱による「牽引力」です。
アキレス腱の牽引力が生まれる理由は、「ふくらはぎの筋肉が短くなる」からです。シーバー病のほとんどの子どもたちは、扁平足や浮き指ですが、そうなると足の裏からふくらはぎにある筋肉が弱ってしまい、疲れやすくなってしまいます。その結果、疲労した「ふくらはぎの筋肉」は硬くなり短くなります。
ふくらはぎの筋肉はアキレス腱につながっているので、アキレス腱の牽引力が増します。これがアキレス腱の牽引力によって、シーバー病の痛みが増強するメカニズムです。
さらに、痛みがある状態で無理に運動を続けると、脳が「これ以上痛めないように!」と命令を出し、踵周辺の筋肉をガチガチに固めてしまいます。これを防御性筋収縮と呼びます。
皮肉なことに、身体を守るためのこの反応が、さらにアキレス腱を硬くし、踵を「つねる力」を強めてしまうという負のスパイラルに陥るのです。
※安静にしすぎてはいけない理由
病院や他の治療院では「アキレス腱が踵を引っ張って炎症が起きているから、痛みが引くまで運動を休みましょう」と言われることがほとんどです。
しかし、これだけでは不十分です。なぜなら「なぜアキレス腱が異常に引っ張り続けているのか?」という根本的な理由に触れていないからです。
休んで痛みが引いても、アキレス腱がパンパンに張った「硬いゴム」のままであれば、練習を再開した瞬間にまた踵はつねり上げられます。だから、前述したような本当の原因に注目すべきです。
シーバー病のチェック方法
「うちの子、ただの疲れかしら?それともシーバー病?」そう迷った時に、ご家庭ですぐにできる3つのセルフチェックをご紹介します。もし一つでも当てはまるなら、踵には「牽引力」と「衝撃(荷重)」が同時に起きているサインです。
① スクイーズテスト(圧痛チェック)
シーバー病の最も特徴的なサインです。
- やり方:お子さんの踵の「後ろ側」ではなく、「両脇」を親指と人差し指でギュッとつまむように押してみてください。
- 判定: これで「痛い!」と飛び上がるようなら、シーバー病の可能性が極めて高いです。骨の成長部分が、アキレス腱に「つねり上げ」られすぎて過敏になっている証拠です。
② 片足つま先立ちチェック
- やり方:痛がっている方の足だけで、片足立ちをしてつま先立ちをさせてみてください。
- 判定:痛みでつま先立ちができない。または、つま先立ちをした瞬間に踵がズキッと痛む。
- 理由: つま先立ちは、アキレス腱が踵を最大出力で「つねり上げる」動作です。この動作で痛むのは、炎症がかなり進んでいるサインです。
③ 「しゃがみ込み」チェック
著書『しゃがめない人は不健康になる』(自由国民社)のメインテーマでもある、身体の根本原因を探るチェックです。
- やり方: 両足を肩幅に開き、「踵(かかと)を地面にピタッと着けたまま」深くしゃがみ込めるか確認してください。
- 判定: 踵が浮いてしまう(かかと浮き現象)。後ろにひっくり返ってしまう。踵を着けようとすると、ふくらはぎや踵が突っ張って痛い。
- 理由: これができるかどうかで、お子さんの身体が「衝撃を逃がせる足裏の筋肉(クッション)」を持っているかどうかが分かります。しゃがめない子は、立っているだけで踵に「ビンタ(衝撃)」を受け続ける設定になっているのです。
「今はまだ少し痛む程度だから大丈夫」と油断しないでください。特に③の「かかと浮き」が見られる場合は、たとえ今の痛みが軽くても、運動を続けるうちに「ビンタ(衝撃)」が積み重なり、いずれ激痛に変わるタイマーが回っている状態です。
チェックの結果、一つでも不安な点があれば、取り返しがつかなくなる前に、運動機能の専門家である当院へご相談ください。
アキレス腱の「運動量」が増えた選手がシーバー病になりやすい
シーバー病は別名「使いすぎ(オーバーユース)」とも言われますが、単に練習時間が長いことだけが問題ではありません。
本当の問題は、一歩踏み出すたびにアキレス腱が「過剰に伸び縮み」を強いられていることです。「つま先接地」や「踵接地」のバランスが崩れると、アキレス腱の運動量(仕事量)が跳ね上がり、踵を「つねり上げる力」が倍増してしまいます。
例えば、シーバー病になりやすいスポーツは以下の通りです。特に、瞬発的なダッシュやジャンプ、ストップ動作が多いスポーツは注意が必要です。
- サッカー: スパイクの突き上げ(ビンタ)に加え、急な切り返しでアキレス腱が酷使されます。
- 野球: ベースランニングや守備での一歩目など、前足部への荷重が繰り返されます。
- バスケットボール・バレーボール: ジャンプの着地時に、体重の数倍の「衝撃」が踵を襲います。
- 陸上(短距離): 常にアキレス腱をフル活用するため、柔軟性が低いとすぐに限界を超えます。
- 剣道・体操: 裸足で行う競技は、靴によるクッションがないため「ビンタ」のダメージが直撃します。
シーバー病を改善するために特に注目すべき筋肉
シーバー病を根本から解決するためには、表面の筋肉をマッサージするだけでは不十分です。筋肉は本のページのように何層にも重なっており、本当にアプローチすべき「真犯人」は、実は手の届かない深い場所に隠れています。
ハムストリングス、腓腹筋、ヒラメ筋(触れる筋肉)
これらは皮膚の上から直接触れることができる「表層の筋肉」です。
- ハムストリングス(太もも裏): 何度もお伝えしている通り、ここが硬くなると骨盤が後ろに倒れ(骨盤後傾)、踵への「ビンタ(衝撃)」を倍増させます。すべての連鎖の出発点です。
- 腓腹筋・ヒラメ筋(ふくらはぎ): いわゆる「ふくらはぎ」として誰もが揉む場所です。しかし、実はここだけを「もんでも、貼っても、塗っても」、シーバー病の根本解決にはなりません。なぜなら、これらの下には、さらに重要な「触れない筋肉」が隠れているからです。
後脛骨筋、長趾屈筋(触れない筋肉)
腓腹筋やヒラメ筋のさらに奥深く、骨のすぐ近くを通っているのが「後脛骨筋(こうけいこつきん)」と「長趾屈筋(ちょうしくっきん)」です。これらは皮膚の上から直接触れることができない「触れない筋肉」です。
触れない筋肉は、「身体運動の機能解剖」(医道の日本社)を参照
実は、シーバー病で特に負荷がかかるのが「後脛骨筋」と「長趾屈筋」です。シーバー病のお子さんは、踵が痛いために「つま先立ち」で歩くようになります。すると、ふくらはぎは常に収縮し続け、岩のようにガチガチに固まってしまいます。この時、本当に悲鳴を上げているのは、足のアーチを支え、指を曲げる役割を持つ「後脛骨筋」や「長趾屈筋」なのです。
- 深層筋が固まる: 踵を「つねり上げる」力が24時間かかり続ける。
- 表層筋がガードする: 奥の筋肉が硬いので、表面の腓腹筋なども「防御性筋収縮」でさらに固くなる。
- 緩まない悪循環: 表面を揉んでも、奥の筋肉がガチガチのままでは、アキレス腱の牽引(つねり上げ)は一向に止まりません。
当院がなぜ、手技だけでなく電気療法や鍼治療を組み合わせるのか。それは、この「もんでも届かない深層の筋肉」に直接アプローチし、アキレス腱の緊張を芯から解き放つ必要があるからです。
当院がシーバー病を治療するために行っていること
当院がシーバー病を根本から改善するために行っているのは、最新機器を駆使した「電気療法」と、身体の回復力を引き出す「鍼治療」です。
電気療法
当院の電気療法は、単に「ピリピリさせて終わり」ではありません。目的は明確に2つ、「鎮痛効果」と「筋力強化」です。
鎮痛効果:組織の悲鳴(炎症)を鎮める
シーバー病で起きている筋肉、腱、神経の炎症を最速で抑えます。当院には低周波からハイボルト電流まで、多種多様な機器を完備しています。なぜこれほど揃える必要があるのか。それは、「狙った場所(組織)」に「最適な刺激」を届けるためです。
例えば、表面からは触れない「後脛骨筋」や「長趾屈筋」の緊張を解くには、それ専用の波形が必要です。 私は医療機器メーカーである伊藤超短波やテクノリンクにて、全国の医療従事者に「電気療法の使い方」を教える講師を務めてきました。シーバー病の激痛を最短で緩和させるための、知識と技術には絶対の自信があります。
筋力強化:再発しない「強い踵」を作る
痛みがあるうちは、スクワットなどの筋トレはできません。しかし、何もしなければ足のアーチを支える筋力は落ち、復帰後にまた「ビンタ(衝撃)」に負ける踵に戻ってしまいます。当院では、電気の力で筋肉を直接動かし、寝たままの状態で筋力を鍛えます。炎症を取り除きながら、同時に「日常の負荷に耐えられる強い踵」を再構築していく。これが、再発を防ぐアスリートゴリラ流の治療です。
鍼治療
鍼治療の最大の目的は、損傷した組織の「血流促進」です。
前述した通り、シーバー病は骨端症であり、骨端症の特徴は血流障害です。ですから、鍼によって血流を促進させるのは、シーバー病には効果的です。
踵は心臓から最も遠い場所にあり、もともと血液が滞りやすい部位です。シーバー病を抱えるお子さんは、足に冷えやむくみが出ていることも少なくありません。血流が悪いと、修復に必要な栄養が届かず、回復が遅れてしまいます。
鍼治療には、血流を改善する明確な科学的根拠があります。
- 筋肉の緊張緩和: 血管を圧迫している固い筋肉をほぐし、血液の通り道を確保します。
- 血管の拡張: 鍼刺激により、血管を広げる物質(CGRPなど)の分泌を促します。
- 酸素供給と老廃物の除去: 新鮮な酸素を届け、痛みの元となる老廃物の排出をスムーズにします。
電気で炎症と戦い、鍼で回復の土壌を整える。この組み合わせが、お子さんを一日でも早くフィールドへ戻すための最短ルートになります。
走り方のアドバイス
当院がシーバー病を治療するために行っていることに「走り方のアドバイス」があります。
その理由は、当院がいくら炎症を取り除いても走り方を変えなければかかとへの負荷は変わらないからです。かかとに負担がいかない走り方に変える必要があります。
私はこれまで、解剖学の視点から『足が速くなる解剖図鑑』(エクスナレッジ)を執筆し、おかげさまで4刷の重版を重ねることができました。この本で一貫してお伝えしているのは、「速い走り=負担の少ない走り」であるということです。
シーバー病になりやすい走り方の典型は「体より前方で、踵から接地してしまう」ことです。遠く前方に足を着くと、踵に強い衝撃が加わってしまうからです。だから、正しい接地を身につけると、地面からの反発を「ブレーキ」ではなく「推進力」に変えることができます。
「怪我をしたから走れない」と落ち込む必要はありません。当院での治療を通じて、『足が速くなる解剖図鑑』(エクスナレッジ)で解説しているような「理にかなった走り方」を身につければ、復帰した時には痛みから解放されるだけでなく、チームで一番の俊足になっているはずです!当院では、そういった走り方のアドバイスまで提供しています。
シーバー病に関するよくある質問
一度痛みが引いて練習を再開したのに、またすぐに再発するのはなぜですか?
根本原因である「かかと浮き」が改善されていないからです。安静にしていれば炎症は一時的に治まりますが、それは「ビンタによる腫れ」が引いただけの状態です。著書『しゃがめない人は不健康になる』(自由国民社)でも解説している通り、骨盤が後傾し、踵を着けてしゃがめない「かかと浮き」の状態のままだと、走り出した瞬間に再び踵への衝撃(ビンタ)とアキレス腱の牽引(つねり上げ)が始まります。「痛くない体」ではなく「痛くならない体の使い方」を手に入れない限り、再発の連鎖は止まりません。
家でできるおすすめのストレッチはありますか?
シーバー病の改善に最も重要なのは「ハムストリングス(太もも裏)」の柔軟性を取り戻すことです。なぜなら、太ももの裏が硬くなって骨盤が後傾すると、しゃがんだ時に「かかと」が浮いてしまい、前足部やアキレス腱に過剰な負担がかかるからです。まずはこの「5秒の体操」で、ご自分の骨盤の傾きをチェックし、ケアしてあげましょう。当院では、ハムストリングスが短縮している方へ、ジャックナイフ・ストレッチをさらに進化させた「骨盤起こしストレッチ」を指導しています。
【アスリートゴリラ流:骨盤起こしストレッチ(ジャックナイフ改良版)】
- 椅子に浅く座ります。
- お腹と太ももをピタッとくっつけます。(※ここを離すと効果がありません。ここが最大のポイントです!)
- 両腕を太ももの裏側に回して、がっちりロックします。
- そのまま胸をお腹から離さないようにして、ゆっくり膝を伸ばし、お尻を浮かせていきます。
これを「5秒×2セット」。 雪印メグミルク「かんたん骨体操」でも、私・高林が動画で詳しく指導していますので、ぜひご覧になりながら一緒にやってみてください。
ほねつぎのプロ高林先生直伝!5秒×2セットで、毎日骨コツ!かんたん骨体操|骨の健康応援!骨ちょっといい話|雪印メグミルク株式会社
どのくらいでスポーツに復帰できますか?
あくまでも目安ですが、軽症であれば当日から数日、中等度であれば2〜3週間、重症だと1〜2ヶ月間程度で、スポーツに復帰できる方が多いです。当院では「ただ休む」のではなく、早期から電気療法やリハビリを行い、最短での復帰を目指します。
ただし、本人の走り方が改善しない限りは、早く復帰することは困難です。だから一緒に改善に向けて伴走していきましょう。『足が速くなる解剖図鑑』(エクスナレッジ)の理論に基づいた「正しい走り方」を同時に身につけることで、復帰後すぐに全力プレーができる状態までサポートします。
スパイクだと痛がるのにトレーニングシューズ(トレシュー)なら大丈夫なのはなぜでしょうか?
よく親御さんから「スパイクだと痛がるのに、トレーニングシューズ(トレシュー)なら大丈夫なんです」という相談を受けます。その理由は単純です。スパイクは接地面が小さく、衝撃がダイレクトに踵に伝わるからです。しかし、本当の問題は「スパイクの硬さ」ではなく、「お子さんの身体が、衝撃をすべて踵で受け止める設定になってしまっていること」にあります。
スポーツ障害にお困りではありませんか?
足立区のアスリートゴリラ鍼灸接骨院があなたの最大のパフォーマンスを引き出します。
あなたは、大事な試合を控えているのにも関わらず、スポーツ障害によって十分なパフォーマンスを発揮できずに悩んでいませんか?もしくは、病院に行っても安静を指示されるだけで、一向に回復の兆しが見えずにお困りではありませんか?
アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、東京都足立区に開業して約20年の鍼灸接骨院です。
これまでに1万2,000人以上もの方々に施術を提供し、オリンピックで活躍するようなスポーツ選手、部活動に励む学生、主婦、ビジネスパーソンなど、多くの人たちの身体の悩みを救ってきました。
当院のノウハウは、多くのメディアで認められ、今では20冊以上を出版し、雑誌や新聞などの200以上の媒体に取り上げられ、テレビ出演や取材依頼、講演依頼など、多方面から引っ張りだこの状態です。
東京都足立区で身体の痛みにお困りなら、アスリートゴリラ鍼灸接骨院にお任せください。
運動機能評論家の私が、あなたの最大限のパフォーマンスを発揮するお手伝いをいたします。