上肢(肩、肘、手など)

手根管症候群

高林 孝光
監修者 高林 孝光
手根管症候群

パソコンでの長時間のタイピングやスマートフォンの操作、あるいは指先を酷使する作業のあと、手のひらの親指側から人差し指・中指にかけて「ピリピリとした痺れ」や「夜も眠れないほどの激しい痛み」が走り、「朝起きると手がこわばって動かしにくい」「ペットボトルのキャップを開けようとすると力が入らない」「このまま指の感覚がなくなってしまうのではないか」という切実な不安を抱えていませんか?整形外科で「使いすぎですね。しばらく安静にして、ビタミン剤を飲んで様子を見ましょう」と言われたものの、仕事や家事を休むわけにもいかず、湿布やマッサージを続けても一向に症状が改善せず、夜間の痛みや手の動かしづらさに悩まされている方も多いはずです。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院には、他の治療院や病院で「加齢によるものだから仕方ない」「手術をするしかない」と片付けられ、電気治療やマッサージを受けても一向に痺れが改善しなかったデスクワーカーや主婦、手先を使うアスリートたちが月に3人以上来院しています。そのほとんどの人が、痛みや痺れが出る「手首や手のひら」だけに目を向けており、根本的な原因である「骨盤の後傾から始まる上半身の運動制限(腕や手先への過剰なストレス集中)」を見落としていました。

実際に、どこに行っても治らない重度の手根管症候群を抱えて当院に駆け込んできた患者様が、患部だけでなく上半身と下半身の連動や深層筋を徹底的に整えた結果、見事に痺れや痛みを克服し、「夜ぐっすり眠れるようになった」「趣味の手芸や仕事が思い切りできるようになった」と最高の笑顔を取り戻す姿を何度も見てきました。

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、医師とは違う視点から体の問題を解決する「運動機能評論家」として日本で最初にメディアで認められました。フジテレビ系列「ホンマでっか⁉TV」には運動機能評論家として7回出演しています。大谷翔平選手が肘のケガをした際に「アスリートのケガに詳しい専門家」としてテレビ東京系列「追跡LIVE!SPORTSウォッチャー」で医師とは違う視点からの解説が話題になりました。産経新聞「サクラス」では健康コーナーの連載を受け持っています。体のメカニズムに関連する著書には「1日7秒手を回しなさい!」(ダイヤモンド社)、「腱鞘炎は1分でよくなる!」(ワニ・プラス)など20冊以上あり、運動機能の専門家として多くのメディアで紹介されています。

あなたの「昨日までの治療」は変えられませんが、「今日からの治療」は変えられます。もう、夜間の激痛やしつこい痺れに耐えながら不安な日々を送る生活を終わりにしませんか?手根管症候群の痛みを一日も早く解消し、再び最高のコンディションを取り戻していきましょう。

手根管症候群とは

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)とは、手首の手のひら側にある「手根管(しゅこんかん)」という骨と靭帯に囲まれた狭いトンネルの中で、指を曲げる腱の使いすぎや炎症によって腫れが生じ、その中を通る「正中神経(せいちゅうしんけい)」が圧迫されて起こる末梢神経障害です。

手根管症候群を分かりやすく例えると、「手首のトンネルのなかで電線(正中神経)がギュッと締め付けられて、指先への電気がショートしてジリジリと痺れている状態」や「ホース(手根管)がねじれて中の水流が圧迫され、先端から異常が出ているような状態」とイメージしてください。女性や手をよく使う人に多く見られるのが特徴です。

手根管症候群の症状

  • 指先のピリピリとした痺れ・痛み:親指、人差し指、中指、そして薬指の親指側に、チクチク、ピリピリとした痺れや焼けるような痛みが現れます(小指には通常痺れが出ません)。
  • 夜間痛・明け方の激痛:夜中や朝方に症状が強く現れ、ズキズキとした痛みや痺れで目が覚めてしまう(手を振ると楽になることが多いのが特徴です)。
  • 母指球の痩せ(筋肉の萎縮):進行すると、親指の付け根のふくらみ(母指球)の筋肉が痩せて平らになり、細かい作業がしにくくなります。
  • つまみ動作の障害・握力低下:親指と人差し指で物をきれいに「つまむ」ことが難しくなり、ボタンがかけづらい、お箸を落としやすい、握力が落ちたと感じます。

手根管症候群の特徴(軽度、中等度、重度、非常に重度)

  • 軽度:日中、指先の軽度な痺れや違和感がある程度。手を休めると和らぎますが、放置すると進行します。
  • 中等度:物をつまむときに不便を感じたり、夜間や明け方に痛みや痺れで目が覚めることが増える状態です。
  • 重度:常に持続的な痺れや痛みがあり、親指の付け根(母指球)の筋肉が目に見えて痩せてくる状態です。
  • 非常に重度:神経の障害が慢性化し、筋肉が完全に萎縮して親指を動かす機能が著しく低下する状態。手術適応となるケースが多くなります。

※当院では主に軽度から中等度の保存療法を対象としており、重度・非常に重度で手術が必要な場合は専門医と連携しています。

手根管症候群のほとんどの原因は「正中神経の圧迫」である

手根管症候群は、突発性というものが多く、原因不明とされていますが骨折などの怪我、仕事やスポーツでの「手の使い過ぎ」の方に生じている事が分かっています。ここでは、腱鞘炎の延長線上に手根管症候群があると認識して下さい。なぜなら、指を曲げる腱が炎症を起こして太くなると、狭い手根管のスペースがさらに圧迫され、中を通る正中神経がダメージを受けるからです。しかし、なぜ手首や指をそこまで酷使してしまうのでしょうか。その根本原因は、手首の局部的な問題だけでなく、「下半身の土台から上半身の肩甲帯に至る運動連鎖の崩れ」から起こる腕や手先への負担集中にあります。

太ももの裏(ハムストリングス)が短縮すると骨盤が後傾する

日々のデスクワークでの座り姿勢や運動不足、セルフケア不足により、太ももの裏にある筋肉「ハムストリングス」が硬く短縮すると、骨盤が下から後ろへ引っ張られ、後方へ倒れてしまいます。これを「骨盤後傾」と言います。この骨盤の倒れ込みが、全身の運動連鎖を狂わせるすべての発端となります。

当院に来院する患者様も、立位体前屈で手のひらが床にピタッと着かないようなハムストリングスの強い短縮を抱えているケースがほとんどです。

骨盤が後傾すると上半身が猫背、アゴ出し、巻き肩になる

骨盤が後ろに倒れて下半身の土台が崩れると、身体はバランスを保とうとして背中全体を丸め、頭部を前方に突き出す「アゴ出し」、そして両肩が内側に入り込む「巻き肩」へと移行します。この上半身の複合的な歪みが、首から肩、腕にかけての神経や血管の通り道を圧迫し、血流障害を引き起こします。

猫背、アゴ出し、巻き肩になると肩関節(肩甲帯)に運動制限が起こる

上半身が猫背や巻き肩になると、肩甲骨を支える胸郭や肩関節(肩甲帯)の可動域に大きな制限が起きます。その結果、腕全体を滑らかに連動させるための「肩甲骨の役割」が弱くなります。

肩関節(肩甲帯)に運動制限が起こると手に負担が増えて手根管症候群になる

肩甲骨や胸郭のクッション機能が機能しなくなることで、腕や手先にかかる衝撃や負荷を体幹で逃がせなくなり、すべての負担がダイレクトに手首や手指の屈筋群へと集中します。その結果、腱鞘の摩擦と炎症が慢性化しむくみ、手根管症候群を引き起こすことになります。

※著書「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)参照

ホルモンの乱れ、透析、出来物でも手根管症候群になる事がある

  • 妊娠・出産期や更年期:女性が多く生じるのは、女性のホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘のむくみが原因と考えられています。手根間の内圧が上がり、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状を呈すると考えられています。
  • その他:透析をしている方や腫瘍や腫瘤などの出来物でも手根管症候群になる事があります。

手根管症候群のチェック方法

手根管症候群のチェック方法についてまとめてみました。

  • ティネル徴候(Tinel's sign):手首の掌側の中央(手根管の入口付近)を指先で軽く叩いたとき、親指や人差し指、中指にかけてピリッと電気が走るような放散痛(痺れ)があるかを確認します。
  • ファーレンテスト(Phalen's test):両手首を大きく曲げた状態で手の甲同士を合わせ、そのまま約1分間維持します。この姿勢をとったときに、親指から中指にかけての痺れや痛みが強まる場合は陽性と判断されます。
  • 母指球の評価(猿手・つまみテスト):親指の付け根の筋肉(母指球)が痩せていないか左右で比較します。また、親指と人差し指でOKサインを作ったときにきれいな丸を作れず、変形が見られる場合は神経障害が進んでいる可能性があります。

手根管症候群になりやすいスポーツ、職業一覧

手根管症候群になりやすいスポーツ、職業一覧についてまとめてみました。

手根管症候群になりやすいスポーツ一覧

  • 体操競技・新体操:床や器具に対して手首を反らせた状態で強い負荷や着地の衝撃を繰り返す競技。
  • テニス・バドミントン:ラケットのグリップを強く握り込み、手首を酷使するスポーツ。
  • ウェイトトレーニング・野球(野手の捕球など):手首に慢性的な摩擦や強い圧迫が加わるスポーツ。

手根管症候群になりやすい職業一覧

  • プログラマー・デスクワーカー:長時間のパソコン作業によるキーボード入力やマウス操作で手首を酷使する職業。
  • 美容師・理容師:ハサミの開閉動作やシャンプー動作などで指や手首の筋肉を酷使する環境。
  • 調理師・パティシエ:包丁さばきや重い生地の捏ね作業など、手首に負担がかかりやすい職業。
  • 工場作業員・組立作業員:手作業や工具を使った反復動作が多い環境。

手根管症候群を改善するために特に注目すべき神経・筋肉・靭帯

手根管症候群を根本から改善・再発防止するためには、手首の表層だけでなく、神経の走行や深層の筋肉、そしてトンネルを構成する組織へのアプローチが不可欠です。

  • 神経(正中神経):首から腕を通って手先に至る神経の束です。手根管内で圧迫され、血流が低下して過敏になった正中神経の緊張を解き、血流を回復させることが改善への大前提となります。
  • 浅指屈筋(浅層の筋肉):前腕から指にかけて伸び、指を曲げる働きをする比較的浅い層の筋肉です。日々のタイピングや手作業で緊張しやすく、手根管の入り口にストレスを与えます。
  • 深指屈筋(深層の筋肉):浅指屈筋よりもさらに深部に位置し、指の第1関節までを力強く曲げる働きをする深層筋です。通常のマッサージでは届かないこの深層の硬さが、手根管内の圧力を高める大きな原因となります。
  • 横手根靭帯・屈筋支帯:手首の掌側を橋のように覆い、手根管というトンネルの天井を作っている強靭な靭帯です。この靭帯や周囲の組織の緊張を緩め、トンネル内の圧迫ストレスを解放することが治療の鍵となります。

当院が手根管症候群を治療するために行っていること

当院が手根管症候群を治療するために行っていることは、「電気療法」と「鍼治療」です。痛む手首だけに電気を当てるのではなく、全身の運動連鎖と深層組織の機能を蘇らせる専門的アプローチを行います。

電気療法

当院が電気療法を行う目的は「神経痛の鎮痛」と「深層筋の緊張緩和」と「血流促進」です。

  • 鎮痛と組織修復:微弱電流やハイボルト電流などを使用し、正中神経周辺の微細な炎症や手根管内の圧迫による痛みを鎮め、組織の回復を促します。伊藤超短波やテクノリンクの電気療法講師を務めた実績に基づき、最適な機器と出力でアプローチします。
  • 深層筋の緊張緩和:触れない筋肉(深指屈筋など)の深部緊張を取り除き、手首にかかる物理的なストレスを根本から軽減します。手根管症候群は、夜中や朝方に症状が強く現れ、ズキズキとした痛みや痺れで目が覚めてしまう(手を振ると楽になることが多いのが特徴です)。これは、防御性筋収縮といって寝ている間や動いていない安静な状態の時に患部を固めて守ろうとしている証拠です。手を振って筋緊張が取れてくると楽になります。だからこそ、しっかりと当院では、筋肉の緊張緩和を丁寧に行っています。

鍼治療

当院の鍼治療の目的は「血流促進による神経修復力の最適化」です。圧迫されて血流が滞った正中神経や、硬直した前腕の深層筋・屈筋群に対してアプローチします。鍼刺激による血管拡張作用、深層筋の強力な緊張緩和、自律神経の調整を通じて、身体が本来持っている回復メカニズムを極限まで高めます。

※手首や前腕への鍼治療は慎重に行いますが、痛みや響きが苦手な方は事前にお知らせください。

手根管症候群に関するよくある質問

Q. 手根管症候群になったら、仕事のパソコン作業や家事は完全に休まないと治りませんか?

A. 症状の度合いによりますが、ただ「完全安静にして休む」だけでは、根本原因である骨盤の後傾や猫背、そして上半身の運動連鎖の崩れが解決されないため、作業を再開した途端に再発することがほとんどです。当院では、状態に応じた適切なアプローチを行いながら、負担を軽減して早期の改善を全力でサポートします。

Q. 手術をしないと治らないと言われましたが、本当に保存療法で良くなりますか?

A. 軽度から重度の段階(母指球の完全な麻痺に至る前)であれば、運動連鎖の改善と適切な電気・鍼治療による血流促進によって、保存療法で十分に症状が改善し、日常生活や仕事に復帰される方が多くいらっしゃいます。あきらめずにご相談ください。

Q. なぜ手が痺れているのに、骨盤や下半身まで治療するのですか?

A. 手根管症候群の本当の原因は「手首だけ」にあるのではなく、骨盤の後傾から始まる猫背や巻き肩、そして上半身の運動連鎖の崩れにあります。全身の連動が狂ったままでは手首に負担がかかり続けるため、下半身から全身を整える必要があります。特にデスクワークなどで頭が前に出ているアゴ出し姿勢の方は、全身の連動を意識することが重要です。

Q. 夜間の痛みや指先の痺れが何ヶ月も取れていないのですが、本当に良くなりますか?

A. 長期間悩まれている方の多くは、「痛む場所=原因」と思い込み、アプローチが間違っていたケースがほとんどです。原因を正しく見極め、運動連鎖と深層筋・神経にアプローチすれば、長年悩んでいた症状でもスッキリする方が多いです。一緒に快適な毎日を取り戻しましょう!

手根管症候群でお困りなら東京都足立区のアスリートゴリラ鍼灸接骨院へ

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長高林孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院は、スポーツトレーナーの経験と実績があり「手根管症候群」の知識が豊富なので様々な原因にアプローチが出来ます。

当院には以下のような実績があります。

  • 車椅子ソフトボール日本代表主任トレーナー実績
  • JOCジュニアオリンピック東京バレーボールの主任トレーナー実績
  • 東南アジアの陸上ナショナルチームの治療経験
  • 全中バレーボールでスポーツトレーナーとして日本一になった実績
  • 高校バレーボールインターハイ東京代表のスポーツトレーナー実績 など

日本代表チーフトレーナーとして車椅子ソフトボールのワールドシリーズに帯同

全国高等学校総合体育大会 男子バレーボール競技大会(駿台学園)

当院は、トップアスリートから一般の患者様まで、一人ひとりの身体と真剣に向き合い、痛みの改善とその先の未来までサポートします。あなたがもう一度、痛みを気にせず動ける毎日を取り戻せるよう、全力で施術いたします。ご予約はお電話いただくか、ネット予約からご予約ください。

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高林 孝光
執筆者 高林 孝光

アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長。1978年東京都生まれ。
はり師・きゅう師・柔道整復師の資格をもつ。「痛みには必ず原因がある」の治療理念のもと、延べ10万人以上を施術。バレーボールのJOCジュニアオリンピックカップ東京代表トレーナー、車椅子ソフトボール日本代表のチーフトレーナーを務めるなど多くのアスリートの治療実績をもつ。アスリートに最大限のパフォーマンスを発揮させる「運動機能評論家」。体調に不安を抱える人のほとんどがしゃがんだ時にかかとが浮いてしまう「かかと浮き現象」を日本で初めて発見。雪印メグミルクの「かんたん骨(コツ)体操」の考案・指導者。産経新聞「サクラス」の健康情報の連載記事監修。よみうりカルチャー北千住講師。主な著書に「しゃがめない人は不健康になる」(自由国民社)、「足が速くなる解剖図鑑」(エクスナレッジ)、「身長は伸びる」(自由国民社)などがある。

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東京都足立区島根2丁目30-21

TEL: 03-5856-5063 (平日8:30〜19:00(土日は12時まで))

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